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外国人向けの梅干し商品化 田辺高の生徒グループ

商品化した梅干しを持つ田辺高校の生徒(和歌山県田辺市学園で)
商品化した梅干しを持つ田辺高校の生徒(和歌山県田辺市学園で)
 国際交流や地域貢献に取り組む田辺高校(和歌山県田辺市学園)の生徒グループ「SEEKER(シーカー)」が外国人向けに梅干しを商品化した。土産物などを扱う田辺市内の2店舗が昨年末から販売している。シーカーのメンバーは「商品を通じて、梅干しの魅力を広めたい」と話している。


 2020年3月の「クールジャパン高校生ストーリーコンテスト」(事務局・内閣府)で、シーカーに所属している3年生西端泉美さん(当時1年)が、梅干しの魅力を外国人に伝えるプランを発表し、優秀賞を受賞。それをきっかけに西端さんらが同年9月、シーカー内に外国人向けの梅干しを商品化するチーム「U―MAKER(ユーメーカー)」を発足させ、同市上芳養の「山森農園」の協力を得て、取り組みを進めてきた。

 昨年12月から熊野本宮大社瑞鳳殿内の「熊野本宮とりいの店」(田辺市本宮町本宮)と、JR紀伊田辺駅前の「田辺エンプラス」(同市湊)が販売している。

 商品は山森農園が提供した塩分少なめ(12%)の白干し梅で、名称は「ONIGIRI PLUM(おにぎりプラム)」。1パック(3個入り・個包装)400円。

 英語と日本語で、梅干しを使ったレシピやユーメーカーの活動を紹介したチラシを入れている。生徒がイラストを手掛けたしおり、手書きのメッセージカードも添えた。外国人に土産として選んでもらえるように、意識的に日本語を取り入れて「日本らしさ」を表現したという。

 田辺市内のイベント会場で販売したことがあるが、店での取り扱いは今回が初めて。前回は1個売りだったが、今回は3個セットで売り出すことにした。

 販売開始に合わせ、商品化に関わった生徒らが熊野本宮大社を訪れ商品を奉納。梅干しの魅力が多くの人に伝わるよう祈願した。

 企画の提案者で、商品化に取り組んだ西端さんは「コロナの影響で、これまであまり積極的に活動できなかった。皆さんに商品を届けることができてうれしい。熊野を訪れる外国人や日本人に梅干しの魅力を知ってもらいたい」と話している。

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