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大塔川に大きな張り子 田辺市本宮町の川湯温泉

吊り橋に沿うようにつり下げられた張り子(12日、和歌山県田辺市本宮町川湯で)
吊り橋に沿うようにつり下げられた張り子(12日、和歌山県田辺市本宮町川湯で)
 和歌山県田辺市本宮町川湯で12日、川湯温泉街を流れる大塔川をまたいで、恒例の大きな張り子がつり下げられた。今年の干支(えと)「寅(とら)」にちなんだり、コロナ禍の収束を願ったりするものなど10点があり、2月中旬まで掲げられる予定。

 毎年1月12日に営まれる川湯十二薬師祭の一環。張り子は「揚げ物」と呼ばれる供え物で、江戸中期に始まったとされる。

 張り子は、地元の宿泊施設や本宮行政局、熊野本宮観光協会がそれぞれ制作。全長2メートルほどある大きなトラや、羽子板、将棋の駒、金メダルなどを模したものを、大塔川に架かるつり橋「開拓橋」に沿うように取り付けた。

 川湯自治会の小渕昇会長(76)は「今年の張り子も、それぞれが一生懸命作ってくれた。コロナ禍で宿泊客が減っているのが現状。早く収束し、以前のように多くの人に来てもらえるよう祈りを込めた」と話した。

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