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梅システムの説明看板設置 世界農業遺産推進協

世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の説明看板(和歌山県田辺市上芳養で)
世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の説明看板(和歌山県田辺市上芳養で)
 みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会はこのほど、和歌山県田辺市上芳養の紀州石神田辺梅林と、同市秋津川の紀州備長炭記念公園に、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の説明看板を設置した。

 梅システムは、400年前から受け継がれてきた持続可能な梅を中心とする農業システムとして、2015年に世界農業遺産に認定された。

 看板では、みなべ・田辺地域が、薪炭林を残しながら山の斜面に梅林を育て、水源涵養(かんよう)や崩落防止の機能を持たせて高品質な梅を生産していることや、梅の花の受粉にニホンミツバチを利用していること、里山・里地の自然環境の保全によって豊かな生物多様性を維持していることなどが評価されたことを説明している。

 梅システムの景観写真や、梅システムの仕組みの図も付けている。推進協議会を構成する田辺市梅振興室は「看板設置場所は、梅システムの象徴的な場所。まだまだ梅システムの認知度は低いので、皆さんに知っていただきたい」と話している。

 推進協議会は同様の看板を、18年にみなべ町内の南部梅林と奥みなべ梅林にも設置している。

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