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南国紀州でスノーシューイング 護摩壇山で冬季誘客策検討

スノーシューを着けて雪の林道を歩く龍神観光協会職員(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
スノーシューを着けて雪の林道を歩く龍神観光協会職員(和歌山県田辺市龍神村龍神で)
足に着けるスノーシュー
足に着けるスノーシュー
 和歌山県田辺市龍神村の龍神観光協会は、冬季の観光客誘致策の一つとして、雪上を歩くことができる器具を着けて冬の山を散策するイベントを検討している。同協会は「雪遊びができる龍神村の魅力を発信していきたい」と話している。

 協会では、毎年護摩壇山周辺で「南国紀州の雪あそび」を開催。今年も15日に予定している。温暖なイメージがある和歌山でも冬季の同山周辺は十分な積雪量があり、雪遊びができることをPRして観光客を増やそうという取り組みの一つだという。

 「雪あそび」では、かんじきに似たスノーシューと呼ばれる器具を足に装着し、雪に覆われた登山道や龍神岳周辺の林道、遊歩道を歩くスノーシューイングを以前から取り入れている。

 深雪の林道を登山靴で歩くと埋まってしまうが、スノーシューを着けると雪に足をとられずに散策できるとあって人気がある。15日の「雪あそび」のイベントの参加希望者56人のうち4人がスノーシューイングを希望しているという。

 協会はスノーシュー(長さ約80センチ)を8セット所有している。スノーシューイングはコロナ禍で密にならずに少人数でできるスポーツと捉え、「雪あそび」とは切り離して単独イベントとして開催できないかを検討中。その一環でこのほど、協会の女性職員が同山近くにある道の駅「ごまさんスカイタワー」周辺の遊歩道や林道をスノーシューを装着して歩いた。

 女性職員は「真っ白に積もった雪の上を歩くのは心地よい。樹氷などの雪景色を見ながら散策するのは夏山のトレッキングとはまた違う楽しさがある」と手応えを話す。

 スノーシューの活用として貸し出しや温泉とガイド付きの林道散策日帰りツアー、ルートの拡張や新設などいくつかの案があり、協会では調査を重ねて最適な利用法を考えたいとしている。

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