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医療従事者にワクチン3回目接種 串本町、高齢者は1月下旬から

新型コロナワクチンの3回目接種を受けるくしもと町立病院の竹村司病院事業管理者(和歌山県串本町サンゴ台で)
新型コロナワクチンの3回目接種を受けるくしもと町立病院の竹村司病院事業管理者(和歌山県串本町サンゴ台で)
 和歌山県串本町は20日、同町サンゴ台にあるくしもと町立病院の医師や看護師らを対象に新型コロナワクチンの3回目の接種を始めた。医療従事者に続き、来年1月下旬からは高齢者を対象とした追加接種を始める予定。古座川町も接種間隔を前倒しするという国の方針を受け、町内の高齢者施設従業員や入所者を対象とした追加接種を20日にスタートした。


 くしもと町立病院や町福祉課によると、この日始めた追加接種は町立病院の医師や看護師、技師、事務職員、委託業者が対象で初日は約40人が受けた。24日までに、第1陣として今年4月に2回目の接種を終えた計184人が受ける予定という。

 今後は1月15日にも開業医ら医療従事者を対象に追加接種をした後、29日から高齢者を対象に接種をスタート。ワクチンは年齢の高い順に打ってきており、2回目接種が終わった順番で進める。3月末までには高齢者の3回目を終える見通しで、これまで通り町立病院で集団接種する。

 ワクチンはこれまでファイザー製のみだったが、今後モデルナ製も配送されてくることから、初回と異なるワクチンを使う「交互接種」になるケースも出てくる見通し。町福祉課は「交互接種は海外でも推奨されており、副反応は2回目とあまり変わらないともいわれている。感染予防や安心のため予定通り接種していただけたら」と話す。

 初日に追加接種を受けた町立病院の竹村司病院事業管理者は「オミクロン株がいわれているが、3回接種により、今出ているデータでは70%ぐらい発症予防効果があるといわれているので、ぜひ追加接種を受けていただきたい」と話していた。

■高齢者施設で前倒し 古座川町

 古座川町も、高齢者施設などを対象に接種間隔を従来の8カ月から6カ月に前倒しする国の方針を受け、当初は来年1月中旬からを見込んでいた、社会福祉法人「高瀬会」が運営する高齢者施設の入所者や従業員を対象にした追加接種を今月20日から始めた。

 町健康福祉課によると、初日に従業員24人が接種。2日目も従業員と入所者合わせて36人が受けており、年内に施設の対象者への接種を終えたいという。

 その後は2月上旬から高齢者、4月下旬から一般町民を対象にした追加接種を予定している。

 同課は「オミクロン株のこともあり、できるだけ多くの方にワクチンを打っていただけるよう取り組んでいきたい」と話している。

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