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笑顔のカードに手書きメッセージ ふるさと納税に田辺市送付

職員の写真が印刷されたメッセージカード
職員の写真が印刷されたメッセージカード
 年末に向け、ふるさと納税の「駆け込み寄付」が増える時期を迎えた。和歌山県田辺市は3年前から、寄付してくれた人に手書きのメッセージカードを送付。今秋からは、カードに職員の笑顔の写真をプリントし、感謝の気持ちを伝えている。

 市が職員直筆のお礼カードを届けるようになったのは、2018年秋。自治体間での過度な返礼品競争が社会問題となる中、それに乗っからずに寄付者とのつながりを大切にしようと始めた。

 「いつもありがとうございます」「寒い日が続きますので、お体にお気を付けてお過ごしください」―。そんなメッセージを、職員が一人一人につづっている。

 カードを受け取った人からは「手書きのコメントで心温まる気持ちになります」といった言葉が寄せられるなど、好評だという。

 顔写真入りのカードは、職員の姿をより身近に感じてもらおうと発案。扇ケ浜を背景に、担当する市たなべ営業室の職員が笑顔で手を広げている。

 市へのふるさと納税の寄付額は20年度、過去2番目に多い1億1281万円(7460件)だった。本年度は11月末までに約7300万円を受け付けており、昨年同時期を上回るペースとなっている。

 担当者は「心を込めたつながりを大切にして、田辺ファンを増やしたい」と話している。

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