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【動画】「金目鯛」シーズン到来 串本町西向、だるま朝日も一緒に

 和歌山県串本町西向で、沖にある「鯛島」の「目」に当たる部分に朝日が入り「金目鯛(きんめだい)」となった姿が連日のように観測されている。立ち位置をずらすと、水平線から昇った太陽が変形して見える「だるま朝日」も。金目鯛は来年2月中旬ごろまでがシーズンという。


 鯛島は古座川の河口沖約1キロにある無人島で、タイのような形をしていることが名前の由来。隣にある九龍島とともに、南紀熊野ジオパークの見どころであるジオサイトの一つになっている。

 快晴に恵まれた15日は水平線から昇った太陽が鯛島の目に入って輝き、訪れていた写真愛好者を喜ばせた。

 17日も晴天だったが、水平線に雲がかかっていたために太陽の光が弱く、現れた金目鯛は控えめな姿だった。

 毎年撮影しているという同町潮岬の石川昭春さん(73)によると、金目鯛の撮影は10月中旬から翌年2月中旬ごろがシーズンで、特に正月ごろが良いという。「よく晴れていても水平線上の雲に遮られることも多く、なかなか手ごわい。何度も撮ってはいるが、きれいに撮れるとやっぱりうれしい」と話していた。

 また、立ち位置を少し鯛島に向かって左側にずらすと、水平線から昇った太陽が変形して見える「だるま朝日」も見ることができる。

 大気と海面の温度差が大きい日に見られ、光の屈折によって起きるとされる現象。鯛島の背後の熊野灘から現れた太陽が昇るにつれ、下部分が海に溶け出したような姿になる。

「目」の部分に太陽が入り「金目鯛」となった鯛島(15日午前6時29分、和歌山県串本町西向で)
「目」の部分に太陽が入り「金目鯛」となった鯛島(15日午前6時29分、和歌山県串本町西向で)
鯛島の背後に現れた「だるま朝日」
鯛島の背後に現れた「だるま朝日」
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