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文化の祭典2年ぶりに復活 高校文化祭や吹奏楽のつどい

串本古座高校の文化祭でパフォーマンスを披露する書道部(和歌山県串本町串本で)
串本古座高校の文化祭でパフォーマンスを披露する書道部(和歌山県串本町串本で)
演奏を披露する潮岬中学校の吹奏楽部(7日、和歌山県串本町串本で)
演奏を披露する潮岬中学校の吹奏楽部(7日、和歌山県串本町串本で)
古座川町中央公民館で開かれたジャズコンサート(7日、古座川町高池で)
古座川町中央公民館で開かれたジャズコンサート(7日、古座川町高池で)
 新型コロナウイルスの感染が減少傾向にある中、和歌山県串本町では串本古座高校(串本町串本)の文化祭や伝統ある「紀南吹奏楽のつどい」が2年ぶりに開かれた。感染予防のために来場できるのは関係者に限るなど制限を設けながらも、復活した「文化の祭典」を参加者が楽しんだ。


 串本古座高校では5日、コロナ禍のため昨年は中止した文化祭を開催。例年は2日間にわたって開いているが、今年は感染予防のために一般公開をせず、日程を短縮した。

 体育館であった開会式では、左近晴久校長が「2年ぶりにようやく文化祭を開くことができた。コロナの関係でいろんな制限はあるが、とりあえずはこういう形で実施できてうれしく思う。今日は皆の元気な姿を見ることを楽しみにしている」とあいさつ。岡村文音生徒会長(2年)も「約1カ月間、準備や練習お疲れさまでした。2年生は1年生とともに初めての文化祭、3年生も最後の文化祭を楽しんでください」と呼び掛け、同町田原に日本初の民間小型ロケット発射場ができることにちなみ、各クラスで協力して制作し舞台横に飾った横約4・5メートル、縦約3メートルの大型アートも紹介した。

 体育館での発表では、吹奏楽部の演奏や各クラスによるダンスなどのほか、書道部も横約6メートル、縦約2・8メートルの和紙を使って「夢」「叶」などの文字を書くパフォーマンスを生徒たちの前で披露。午後からは各教室での展示やアトラクションなどがあった。

 串本町串本の町文化センターでは7日、第45回「紀南吹奏楽のつどい」(紀南地区吹奏楽連盟主催)が、新宮・東牟婁の中学校と高校から七つの吹奏楽部などが参加して開かれた。

 主催者によると、つどいは1967年に始まった県内で最も古い地域合同の吹奏楽演奏会。地域で吹奏楽活動を行う団体の発表・交流の場として回数を重ねてきたが、昨年はコロナ禍のために中止。今年は2年ぶりの開催だが、感染予防のため、初めて一般の入場なしで開いたという。

 今年は、新宮市にある光洋中学校と新宮高校、新翔高校、近畿大学付属新宮中学校・高校、那智勝浦町の那智中学校、串本町の潮岬中学校と串本古座高校から吹奏楽部などが参加した。潮岬中吹奏楽部は「新型コロナの影響で満足に旅行に行けない世の中なので、短い時間ですが皆さんを宇宙旅行にご招待します」と呼び掛けて「銀河鉄道999」などを演奏。生徒たちはそれぞれの練習の成果に手拍子をしたり、大きな拍手を送り合ったりしていた。

■せせらぎコンサート 古座川で開催

 古座川町高池の町中央公民館では7、8の両日、町民に芸術の秋や音楽の秋を楽しんでもらおうと「古座川せせらぎコンサート」が開かれ、7日は訪れた約50人がジャズを楽しんだ。

 「紀の国わかやま文化祭2021」の一環で、町教委によると、同コンサートの開催は2019年12月以来約2年ぶり。同館1階ロビーでは「町障害者芸術作品展」も同時開催され、施設の利用者が制作した絵など約30点をコンサートに訪れた人らが鑑賞した。

 7日は同町と串本町、新宮市在住のメンバー4人でつくるグループ「The JANK(ザ・ジャンク)」が出演。「ルート66」「アンパンマンのマーチ」など10曲を披露して観客を魅了。リーダーの宮本旭さん(40)は「2年ぶりの演奏で、思ったよりも多くの方に来ていただくことができてうれしかった。このままコロナ禍が収束してくれたら」と話していた。

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