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「トレイナート」開幕 JR紀勢線でアートイベント

「紀の国トレイナート2021」開幕で、JR紀伊田辺駅を出発するデザイン列車と図案を描いた峯上竜弥君(中央)=10月31日、和歌山県田辺市で
「紀の国トレイナート2021」開幕で、JR紀伊田辺駅を出発するデザイン列車と図案を描いた峯上竜弥君(中央)=10月31日、和歌山県田辺市で
 和歌山県紀南地方のJR紀勢線などを舞台にアートを楽しむイベント「紀の国トレイナート2021」(実行委員会など主催)が10月31日に開幕し、田辺市のJR紀伊田辺駅で式典があった。11月21日まで。


 2014年から毎年開いてきたが、昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、2年ぶりの開催。今年が最後となる。「紀の国わかやま文化祭2021」の地域文化発信事業に位置付けられている。

 開催エリアは紀勢線の御坊駅から新宮駅までと、紀州鉄道の沿線地域。「ぐるり紀伊半島BTK(ビジュツカン)」をテーマに、紀南12市町の駅周辺18カ所に設置したアート作品や風景を楽しむ。

 「先の先の先」というテーマでデザインを公募し、最優秀作品を車体に施した「デザイン列車」を期間中に運行。11月6日にはさまざまな企画を盛り込んだ臨時列車「紀の国トレイナート号」も走る。

 駅から、バスや路面電車に乗ってまちを探索したり、アートを楽しんだりする「ローカルダイブ」、デザイナーのトークショー、ワインを楽しむ茶室、ジャズライブなど多彩な催しもある。

 開幕式には参加アーティストや関係者が出席。廣本直子実行委員長(46)は「8年前に企画が生まれてから、どんどんつながりができ、地域の皆さんに支えていただいて今に至った。トレイナートの形はいったん終わるが、今後も地域でアートを軸に活動していきたい」とあいさつした。

 デザイン列車の最優秀作品に選ばれた和歌山市中之島小学校3年、峯上竜弥君(9)による「出発進行」の掛け声で、デザイン列車が田辺駅を出発し、イベントが開幕した。峯上君は「明るい未来をイメージして描いた」と言い、列車を見て喜んだ様子だった。

 詳しいイベント内容は、紀の国トレイナートのホームページで案内している。

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