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熊野速玉大社で例大祭 コロナ禍で規模縮小

例大祭で営まれた神馬渡御式の行列(15日、和歌山県新宮市の熊野速玉大社で)
例大祭で営まれた神馬渡御式の行列(15日、和歌山県新宮市の熊野速玉大社で)
 国の重要無形民俗文化財に指定されている熊野速玉大社(和歌山県新宮市)の例大祭が15、16の両日に営まれた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、昨年に続き今年も神事「御船祭」の早船競漕(きょうそう)を中止するなど規模を縮小して実施した。

 例大祭初日の15日は、午前11時から大社で本殿大前ノ儀があった。例年は約200人が参列しているが、今年は神職や役員ら約30人のみに縮小。上野顯宮司が祝詞を奏上したり、みこが舞を奉納したりした。最後に上野宮司が「ご創建から1900年という長い歴史をずっとつないできた人々の心を私たちは受け継いで、お祭りとして伝えている。例大祭を支えてくださっている皆さんに、心からお礼を申し上げたい」とあいさつした。

 午後からは、大社の「熊野速玉大神」の神霊が神馬で渡る神事「神馬渡御式」が営まれた。例年は多くの参列者で行列を作って新宮の市街地を渡御しているが、今年は約30人に絞り、練り歩く順路を短縮した。

 16日午後3時からは、大社の「熊野夫須美大神」の神霊が神幸船で御船島を回る「御船祭」を執行。神幸船に先駆けた9隻の早船による競漕は中止となった。

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