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連休の人出控えめ 紀南の観光地、古道歩きも低調

熊野古道を歩く人が、ちらほらと発心門王子を訪れていた(20日、和歌山県田辺市本宮町で)
熊野古道を歩く人が、ちらほらと発心門王子を訪れていた(20日、和歌山県田辺市本宮町で)
千畳敷には午前中から観光客が訪れた(20日、和歌山県白浜町で)
千畳敷には午前中から観光客が訪れた(20日、和歌山県白浜町で)
 18日からの3連休、和歌山県紀南地方の観光地は、台風やコロナ禍の影響から、人出は控えめとなった。県外ナンバーの車は目立ってはいたが、観光関係者からは秋の連休としては低調という声が出ていた。

 田辺市本宮町の熊野本宮語り部の会によると、緊急事態宣言が月末まで延長された影響などを受け、連休中の語り部の予約は、キャンセルが多かった。団体客はなく、観光振興策「Go To トラベル」キャンペーンがあった昨年や通常に比べると少ないという。

 町内のある宿泊施設も「キャンセルもあって宿泊は満室にはならず、低調だった」と話した。

 20日午前中、本宮町の発心門王子付近では、熊野古道を歩く人がちらほらと見られた。熊野本宮大社では参拝に訪れるマスク姿の観光客が多く見られた。大社によると「19日は人が多かったように感じ、古道歩きの人も目立っていた」という。

 同市中辺路町の滝尻王子近くの民宿によると、通常ならこの時季訪れる団体客のバスもなく、古道歩きの客は少ないという。近くにある茶屋の関係者も「訪れる人がいてもコロナの配慮からか、店に入る人は少ない感じがする」と話した。

 白浜町内の観光地、三段壁や千畳敷なども20日午前、人出は少なめだった。三段壁の観光施設では「連休中の利用客は、昨年に比べると3、4割くらい。日曜の昼前後には少しにぎわいを見せたが、厳しい状況が続いている」と話した。

 「密」が避けられると人気のキャンプ場も台風の影響を受けた。白浜町久木のキャンプ場では、感染防止対策として約80ある区画を50ほどに減らして営業。連休の予約客はいっぱいだったが、台風の影響で実際に訪れたのは7割ほどだったという。担当者は「連休中の利用者は県内と県外で半々だった」と話した。

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