発掘50年、磯間岩陰遺跡の研究まとまる
和歌山県の田辺市教育委員会と科学研究費磯間岩陰遺跡研究班は、古墳時代に埋葬地として利用され、人骨や鹿角製品などが多数出土した磯間岩陰遺跡(田辺市磯間)の研究をまとめた本を500部発行した。一般に販売していないが、田辺市立図書館(田辺市東陽)や県立紀南図書館(同市新庄町)などで閲覧できる。
遺跡の調査から出土したものをまとめた考古報告編、人骨のDNA分析から当時の食生活や家族構成などを推定するなどした分析・考察編、出土した人骨や鹿角製品、土器の写真を紹介する図版編の全3編で構成。
遺跡は1969年に発見され、翌年に発掘調査をしたが、出土品の分析が困難だったことなどから詳しい内容までは明らかにできなかった。その後、2013年に始まった調査で研究が進みだしたという。
市教委文化振興課の中川貴さんは「発掘から約50年が経過し、やっと報告書となる本を発行することができた。貴重な遺跡なので今後も大切に保存していきたい」と話している。
遺跡の調査から出土したものをまとめた考古報告編、人骨のDNA分析から当時の食生活や家族構成などを推定するなどした分析・考察編、出土した人骨や鹿角製品、土器の写真を紹介する図版編の全3編で構成。
遺跡は1969年に発見され、翌年に発掘調査をしたが、出土品の分析が困難だったことなどから詳しい内容までは明らかにできなかった。その後、2013年に始まった調査で研究が進みだしたという。
市教委文化振興課の中川貴さんは「発掘から約50年が経過し、やっと報告書となる本を発行することができた。貴重な遺跡なので今後も大切に保存していきたい」と話している。