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龍の流木、増水に流されず残った 龍神村の日高川

龍の形をしていると話題の流木(16日、和歌山県田辺市龍神村安井で)
龍の形をしていると話題の流木(16日、和歌山県田辺市龍神村安井で)
 和歌山県田辺市龍神村安井の日高川で、3カ月ほど前に大雨で流れ着いて龍のように見えると話題になった流木が、それ以降の増水でも流されず残っており、地元の住民から「元気をもらえる」「コロナ禍を吹き飛ばすようだ」などの声が上がっている。

 現場は丸嶋橋から上流約100メートルの右岸。6月に地元の親子が河原に遊びに行った時に見つけた。流されて来てたまたま岸に引っ掛かったものとみられている。長さ約6メートルあり、上流部に向いたむき出しの根が龍の頭部のように見え、角のような細い木が根の辺りから伸びている。

 龍神村で活力と魅力あふれる里づくりを目指している「龍の里づくり委員会」が、観光スポットと占いの一種「易」を関連付けて作った「龍神村龍王易ツアーガイドブック」では、流木がある一帯を「安井の穿入蛇行(せんにゅうだこう)」というパワースポットとして紹介している。川が「U」の字のように曲がって流れている場所で、この地形を「川の若返り」と解説。蛇行によりできた平地には多くの水田がある。

 地元住民の一人は「ガイドブックにパワースポットとして紹介されているこの地域に、龍のように見える木が偶然にも流れ着いた。8月の大雨により流木が見えないぐらい増水して下流に流されたと思ったら、水が引いた後にそのまま残っていて激流にも動じなかったのかと思った。コロナ禍で沈んだ世の中、なんだか元気をもらえる感じがしている」と話している。

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