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通学の安全向上へ みなべの国道424号で歩道整備

歩道が整備される国道424号(和歌山県みなべ町筋で)
歩道が整備される国道424号(和歌山県みなべ町筋で)
新たな歩道整備区間
新たな歩道整備区間
 和歌山県みなべ町の徳蔵から筋にかけての国道424号で、歩道の整備工事が続いている。歩道がないことから、上南部小学校が通学路の指定を外した経緯もあり、地元では児童や近隣住民が安全に歩けるようになると、早期の完成を期待している。


 工事をしているのは、阪和自動車道みなべインターチェンジ入り口の北にある田中神社近くから、南部川に架かる学校橋近くまでの約600メートルの区間。地元からの要望もあり、歩行者の安全を確保するため、県が2016年度から事業に取り掛かり、昨年2月に着工した。

 計画によると国道西側に2・5メートルの歩道を整備する。このため、徳蔵の区間は国道を東側にずらし、筋の区間については国道はそのままで歩道のスペースを確保する。民家などの立ち退きが必要で、用地買収の交渉を続けながら、部分的に整備工事を進めている。県日高振興局建設部道路課は「できるだけ早い完成を目指している」と話している。総事業費は約6億円。

 町などによると、上南部、南部の両小学校の校区内を通る国道424号で、比較的長い区間にわたって歩道がないのは徳蔵から筋にかけての区間だけ。上南部小では以前、その区間も通学路に指定していたが、交通安全を考慮し、現在は交通量の少ない川沿いの道に変更している。しかし、遠回りで交差点もあることから「国道に歩道があることが望ましい」という声が上がっていた。

 周辺には民家が立ち並んで寺もあり、住民からも「お年寄りが多いので、安全に歩けるように歩道は必要」など、歩道の整備を要望する声が多いという。

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