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カジカガエルのアルビノ 富田川上流域で発見

ふるさと自然公園センターに持ち込まれたカジカガエルのアルビノ(和歌山県田辺市稲成町で)
ふるさと自然公園センターに持ち込まれたカジカガエルのアルビノ(和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県田辺市稲成町のふるさと自然公園センターに21日、全身真っ白なカジカガエルのアルビノが持ち込まれた。カジカガエルのアルビノは非常に珍しく、すさみ町のエビとカニの水族館で飼育展示される予定。

 センターに持ち込んだ女性によると、11日、小学3年生の孫らと4人で、田辺市中辺路町の富田川上流域で川遊びをしていた時に白いオタマジャクシを孫が見つけた。

 黒いオタマジャクシと一緒に持ち帰り、センターの観察指導員に相談したところ「カエルになるまで育ててみては」とアドバイスを受けた。女性は世話を続けカエルに変態したため、センターに持ってきたという。

 カエルになると体の大きさに合った生きた餌が必要で、今回の個体は体長約10ミリと小さく餌の確保が難しい。このため、積極的に両生爬虫(はちゅう)類の飼育展示に取り組んでいるエビとカニの水族館で育ててもらうことになった。

 アルビノ個体は先天的に色素をつくる機能が欠けており、目も透き通って赤く見える。平井厚志館長は「カジカガエルのアルビノはめったにお目にかかれない。大きく育ててみんなに見てもらいたい」と話している。

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