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果樹栽培向けスマート農業開発を 梅振興議連が総会

梅振興議員連盟の総会で取り組みを報告する小谷芳正みなべ町長(東京都で)=和歌山県みなべ町提供
梅振興議員連盟の総会で取り組みを報告する小谷芳正みなべ町長(東京都で)=和歌山県みなべ町提供
 梅産業の振興を目的に国会議員でつくる「梅振興議員連盟」(大島理森会長、25人)はこのほど、第25回総会を東京都の参議院議員会館で開催。果樹栽培に合ったスマート農業技術の開発や改良、特定外来種である害虫のクビアカツヤカミキリ対策を新しく加えた決議案を採択した。

 決議案は8項目あり、労働力不足対策の項目で、2年前に「労働生産性向上につながるスマート農業技術の導入・実証などの対策を講じる」の文言を加えたが、本年度は「梅等の果樹栽培に合ったスマート農業技術の開発・改良等の対策を講じる」に変更した。

 生育不良や病害虫の対策についての項目では、県北部を中心に影響が拡大し、梅産地への侵入も心配されるクビアカツヤカミキリへの対策を付け加えた。

 総会ではこのほか、梅の産地である和歌山県みなべ町や埼玉県越生町、群馬県高崎市、東京都青梅市、神奈川県小田原市での梅振興の取り組みについて関係者が報告した。和歌山県みなべ町は小谷芳正町長が本年度産の梅の生育状況のほか、機能性研究の取り組みについて紹介した。教育旅行の誘致で多数の学校が訪れ、梅の加工体験をしていることも話した。

 県漬物組合連合会の中田吉昭理事長が梅干し等漬物の流通販売の現況を報告。県立医科大学の宇都宮洋才准教授は梅の機能性について、抗ウイルスの実証実験のほか、しわやたるみなど皮膚の老化予防に有効であることを実証し特許を出願していることなどを説明した。

 梅酒造りの実演もあり、みなべ町うめ課の平喜之課長に教わって大島会長と二階俊博自民党幹事長が挑戦した。

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