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「数十年に一度」 日置川沿いで竹の花咲く

雄しべを垂らした竹の花(和歌山県白浜町大古で)
雄しべを垂らした竹の花(和歌山県白浜町大古で)
花が咲いた竹やぶ。一部の竹が枯れている
花が咲いた竹やぶ。一部の竹が枯れている
 和歌山県白浜町大古、日置川沿いの竹やぶで、竹の花が多数咲いている。散歩で訪れ、開花を見つけた地元の男性は「竹の花は数十年に一度ともいわれている。一度見たいと思っていたので感動した」と話している。

 竹やぶは堤防の斜面にあり、一部の竹が枯れている。種類はマダケとみられる。竹はイネ科の植物で主に地下茎で広がる。花の構造もイネに似ており、花びらはなく雄しべが垂れ下がっている。開花した後に竹やぶは枯死するともいわれているが、ここでは、すでにタケノコが生えている。

 竹の開花の仕組みは謎が多い。マダケの開花は120年周期とされ、種子はほとんど作らないという。1960年代ごろにマダケが全国的に開花・枯死したため、竹材が不足してプラスチック製品に置き換わる転機となったともいわれている。

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