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動画付き手作りマップを設置 近野中学、観光や交通の拠点に

南紀白浜エアポートの社員(右)にマップを紹介する近野中学校3年の松本遥さん(中央)と井上歩華さん=和歌山県白浜町の南紀白浜空港で
南紀白浜エアポートの社員(右)にマップを紹介する近野中学校3年の松本遥さん(中央)と井上歩華さん=和歌山県白浜町の南紀白浜空港で
 和歌山県田辺市中辺路町の近野中学校が、地域の魅力を紹介する手作りマップを観光施設や交通拠点に届けている。名所や見どころを説明する動画が見られるQRコード付きのマップは、JR紀伊田辺駅前の田辺エンプラスや市観光センター、白浜町の南紀白浜空港などで手に取ることができる。

■好評で増刷も

 マップはA3サイズで2種類。近露王子や野中の清水など、近露と野中両地区をそれぞれ日本語と英語で紹介している。解説文や地図、動画はどれも生徒の手作り。試行錯誤しながら完成させた。学校紹介も含め動画は計13本。

 学校によると、当初は計800部を作ったが、好評で増刷が決まった。

 17日に白浜空港を訪れて南紀白浜エアポートの社員にマップを贈った3年の井上歩華さん(15)は「まずはマップを手に取って動画を見てもらいたい。新型コロナウイルスが終息した後には、実際に現地を見てもらえるといい」と話していた。

 11日には、生徒3人が田辺市役所に真砂充敏市長を訪ね、マップを手渡した。真砂市長は牛馬童子の動画を見て「とても分かりやすい。手作り感が親しみを持ちやすく、優しさや温かさを感じるのもすてきなポイント」と絶賛した。

 3年の松本遥さん(14)は「熊野古道は色を分けて分かりやすくした。ナレーションに合わせて動画を切り替えるのが難しく、何度もやり直して完成させた」と話した。

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