近づくと前へ前へと移動するハンミョウ(和歌山県田辺市内の山中で)
和歌山県紀南地方の山中で、金属のような光沢が美しい甲虫ハンミョウ(オサムシ科)が活発に動き回っている。人が近づくと飛んで少し先に逃げることから「ミチオシエ」などの別名がある。
体長は2センチ前後。体は光沢のある青色や赤色、金色などの模様が美しい。日当たりが良い裸地を好み、アリなどの小動物を捕食する。
昔は人里近くにすむ代表種だったが、道路の舗装や裸地の開発による生息地の減少、除草剤の散布などもあって、確実に見られる場所は少なくなってきている。県のレッドデータブックで準絶滅危惧に分類されている。