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南高梅の出荷順調 最盛期も価格安定

統合選果場に農家から持ち込まれた南高梅(和歌山県みなべ町気佐藤で)
統合選果場に農家から持ち込まれた南高梅(和歌山県みなべ町気佐藤で)
 和歌山県のJA紀州で、梅の主力品種「南高」の市場への青梅出荷が最盛期を迎えている。これまでのところ順調に出荷が続いており、市場価格も出だしに近い高値の状態となっている。同JA販売部は「出荷量も価格もこのまま維持できるように努力したい」と話している。

 青梅は、みなべ町や印南町など管内の農家がみなべ町気佐藤の統合選果場や各地区にある集荷場に持ち込み、それをJAが関東や中京、関西の主要市場に出荷している。今季は5月26日から始まり、6月10日までの出荷量は計1480トン。シーズンの目標数量である2500トンの約6割に達しており、不作だった昨季全体の1300トンを上回っている。

 販売部は「農家から順調に持ち込まれている。これまでは早場の海岸近くが中心で、実太りが良かった。これから収穫される梅も大玉に期待したい」と話す。

 一方、市場価格は5月27日の初日に3L秀品で10キロ当たり8100円(税込み)となり、不作で高値となった昨年の初日と同額だった。今季は豊作傾向で、出荷後半に入ると価格が下がることが心配されるが、最盛期を迎えても8千円ほどで、安定した価格が続いている。

 まとまった量の出荷は来週の中ごろまで続くとみられる。最終的には7月上旬までの予定。

 販売部は、今後も農家に持ち込んでもらえるよう、ファクスや電子メールで市況などを知らせて呼び掛けるという。

 販売部の岡田壮部長は「今季も市場からの注文が多い。それに応え、ブランドとしての信用を保ちたい。現在の市場価格を維持できるようにも努力したい」と話している。

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