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太平洋岸自転車道が国指定に 千葉から和歌山まで1487キロ

ナショナルサイクルルートに指定された太平洋岸自転車道
ナショナルサイクルルートに指定された太平洋岸自転車道
 政府の自転車活用推進本部(本部長・赤羽一嘉国土交通相)は5月31日、千葉県銚子市から太平洋沿いを通過して和歌山市に至る延長1487キロの「太平洋岸自転車道」を「ナショナルサイクルルート」に指定した。和歌山県の仁坂吉伸知事は「世界に誇りうるサイクリングルートとして選ばれたことを大変喜ばしく、今後の地域の活性化につながるものと大いに期待している」と話している。


 ナショナルサイクルルート制度は、優れた観光資源を生かすサイクルツーリズムを推進し、日本における新たな観光価値を創造することなどが狙い。今回の指定は第2弾で、北海道の「トカプチ400」(403キロ)と富山県の「富山湾岸サイクリングコース」(102キロ)も指定された。ナショナルサイクルルートは第1弾を含めて計6ルートになった。

 「太平洋岸自転車道」は、銚子市から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県の各太平洋岸を走るルートで、世界遺産の富士山をはじめとする日本を代表する観光地、景勝地が多数ある。

 県は、関係機関と協力しながら、道路標示や案内板を設置するなどして指定を目指して活動していた。安全、快適に走行できる▽迷わず安心して走行できる▽いつでも休憩できる環境を整えている▽サイクリストが安心して宿泊可能な環境を備えている▽緊急時のサポートが得られる―などの要件を満たしたことから、今回指定を受けた。

 仁坂知事は、指定を目指して尽力した関係者らに感謝し「太平洋岸自転車道の走行環境、受け入れ環境のさらなる充実を図り、国内外に誇れる『サイクリング王国わかやま』としての地位を確立するよう取り組んでいく」と話した。

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