淡い光を放つシイノトモシビタケ(4月30日、紀南の沿岸林で)=長時間露光
光るキノコ「シイノトモシビタケ」(ラッシタケ科)の発生が、和歌山県紀南地方の沿岸林で始まった。辺りが暗くなると、幻想的な淡い光を放つ。
シイノトモシビタケは、かさの直径が2センチ前後、高さ2~5センチほどの小さなキノコ。かさに筋が入るのが特徴。これから9月ごろまで見られる。紀南では主にスダジイやツブラジイ(コジイ)などの朽ち木に発生する。雨後に出やすく、発生直後は光が強い。
シイノトモシビタケは1950年代に八丈島(東京都)で発見され、その後、すさみ町や串本町、那智勝浦町など、紀伊半島南部の各地でも見つかっている。食用には適さないという。