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川辺の一本桜ライトアップ 田辺市龍神村

照明を受けて輝くように咲くソメイヨシノ(25日、和歌山県田辺市龍神村福井で)
照明を受けて輝くように咲くソメイヨシノ(25日、和歌山県田辺市龍神村福井で)
 和歌山県田辺市龍神村福井の住民2人が、コロナ禍で沈んだ雰囲気を明るくしたいと、地元にあるソメイヨシノをライトアップしている。

 照明器具を取り付けたのは、主婦の黍野美恵さん(56)と無職の森本篤さん(68)。昨年から協力して、ライトアップをしている。

 このソメイヨシノは、日高川の川べりにあり、地元では「傳吉(でんきち)桜」と呼んでいる。近くに住んでいた故・榎本傳吉さんが植えたので、その名が付いたという。

 ソメイヨシノの道向かいに住む森本さんによると、樹高は約15メートルあり、今年は昨年より1週間ほど早く、20日ごろから咲き始めた。ライトアップは23日から始め、日没ごろから午後11時半まで点灯している。

 森本さんは「毎年美しく咲いているので、夜も眺めてもらおうとライトアップしている。新型コロナ禍で大変な世の中なので、少しでもにぎやかになればいいと思う」と話している。

 25日現在、ソメイヨシノは八分咲き。日高川の対岸からも照明に浮かぶ木が見え、スマートフォンで撮影する地元の人もいる。

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