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10日早くスモモ満開 田辺・西牟婁で白い花一面に

畑一面に広がるスモモの白い花(17日、和歌山県田辺市下三栖で)
畑一面に広がるスモモの白い花(17日、和歌山県田辺市下三栖で)
 和歌山県の田辺・西牟婁地方で早くもスモモの花が咲いている。平地や山の斜面にある畑で、白い綿のように一面に広がっている。

 梅やミカンに次いで栽培が盛んな果実。三栖や万呂地域、上秋津などの農家約200戸が計約38ヘクタールの畑で栽培しており、花は同じバラ科の梅からバトンタッチするように咲き始める。

 今月上旬から、「太陽」や「ソルダム」「サンタローザ」が咲き始めた。暖かい日が続いたためか、平年より10日ほど早いという。主力品種の「大石」も、ぼちぼち咲き始めている。

 畑には、実の熟度が一定になるようにと棚が仕立てられており、それによって花が同じ高さできれいに広がっている。開花に合わせ受粉できるように農家は、ミツバチの巣箱を置いたり、手作業での授粉作業をしたりしている。

 実の収穫は例年なら、露地産で6月上旬~7月上旬。JA紀南すもも部会の松本一寿部会長(45)=田辺市下三栖=は「早く開花した品種は順調に育ちそうだが、大石は咲き具合がまばらで、うまく育つか心配。人工授粉をしっかりしたい」と話している。

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