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長野小がふるさと学習大賞 過去の災害から防災伝える

賞状を受け取る長野小学校5、6年の児童(和歌山県田辺市長野で)
賞状を受け取る長野小学校5、6年の児童(和歌山県田辺市長野で)
 和歌山県教委の2020年度「ふるさとわかやま学習大賞」リーフレット部門で、田辺市の長野小学校が大賞を受賞した。地域で起きた過去の災害を調査し、教訓として生かそうとリーフレットにまとめた。

 子どもたちが地域の自然や文化、歴史を学習した成果を表彰するもので、ふるさとへの関心を高めようと毎年開催している。小中高校、特別支援学校から、5部門に計211件の応募があった。

 長野小では19年度に当時の4~6年生が11年の紀伊半島大水害や現在も発生の恐れがある長尾地区の地滑りを教訓にしようと、災害が発生した場所を訪れたり、地域住民に災害時の話を聞いたりした。調査結果を避難場所の地図や防災グッズのチェックリストなどとともにまとめ、防災リーフレットを作成。校区の東原、西原、長尾、伏菟野地区に約250枚配布した。

 6年生の西野向日詩さん(12)は「受賞はうれしい。大事なことを書いているので確認して実践してほしい」、5年生の牧陽夏子さん(11)は「災害が起きたときに逃げ道を確認して命を守ってほしい」と話した。
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