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アワビ、トコブシ漁始まる 串本の宝島海岸

今季2回目の漁でトコブシを約4キロ採った鈴木幸作さん(11日、和歌山県串本町津荷で)
今季2回目の漁でトコブシを約4キロ採った鈴木幸作さん(11日、和歌山県串本町津荷で)
 和歌山県串本町の田原―津荷にまたがる宝島海岸で、アワビ、トコブシ(ナガレコ)の漁が始まっている。和歌山東漁協の下田原支所と津荷支所の組合員が海に潜って採っている。漁期は8月末まで。

 組合員は漁船や徒歩で漁場の磯に向かい、ウエットスーツ、水中眼鏡姿で繰り返し海に潜っている。専用の道具で岩に張り付いている貝を採取し、浮輪に付けた網に入れている。漁ができるのは午前11時~午後2時と決まっており、アワビは10センチ以上、トコブシは4センチ以上に育っていないと採ってはいけないことになっている。

 この漁を約35年続けている鈴木幸作さん(72)=串本町津荷=は今季の解禁日となった3日、トコブシを約5・5キロ採取した。翌日から天候が悪く、海が荒れていたことから2回目に潜ったのは11日で、この日はトコブシ約4キロを採った。

 鈴木さんは「去年は採れた量が、今までで一番少なかったが、今年はトコブシは少しましなようだ。アワビは去年と同じぐらい少ない。サザエは去年はあったが、今年は全く見えない。餌になる海藻が少ないのが原因だと思う」と話した。

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