あのときの経験と教訓を今に
エム・シーシー食品株式会社はレトルト食品、冷凍食品、缶詰などを手がける神戸の食品メーカーで、2023年に創業100周年を迎えました。経営ミッションは「味の感動を伝える―。」。例えばカレーなら始めに油でスパイスを炒めて香りを引き立たせるなど、「調合」ではなく「調理」する姿勢を重んじて神戸の洋食文化をけん引してきました。
阪神・淡路大震災では建物に大きな被害はなかったものの、ライフラインが途絶えて水道が約1ヶ月半止まるなど、市内3カ所の生産現場が大きな影響を受けました。神戸市東灘区の本社は、阪神高速が倒壊した現場のすぐ近く。当時須磨区に住む経理担当の岩切百合江さんは「交通網が寸断されて、朝自宅を出ても本社に着くのが昼前。みんなでしばらくは大変な日々を送りましたが、さまざまなところで助け合いや気遣いの精神が見られて心温まりました」と振り返ります。冬の寒い被害の最中なんとか出社した際に、社員食堂で温かい食事をとれたことがうれしかったとも。水垣佳彦社長は「いざというとき自分に何ができるか。それを考えておくのはとても大切で、日常からできることです。体力がある人、音楽が得意な人…。自分の得意なことを生かせば即戦力になれます」と呼び掛けます。
震災から30年が経ち、経験や教訓の継承が欠かせません。保存の効く食品を多く取り扱う同社では、日常から備蓄やローリングストックの重要性を伝えたり、温めてもそのままでもおいしい兵庫県警とのコラボ商品「災害と闘う救助隊員のカレー」を開発・発売したりしています。また震災を経験した社員が減っていることから、当時の社員の声をまとめた冊子を再編集して現社員に配布することにしています。
阪神・淡路大震災では建物に大きな被害はなかったものの、ライフラインが途絶えて水道が約1ヶ月半止まるなど、市内3カ所の生産現場が大きな影響を受けました。神戸市東灘区の本社は、阪神高速が倒壊した現場のすぐ近く。当時須磨区に住む経理担当の岩切百合江さんは「交通網が寸断されて、朝自宅を出ても本社に着くのが昼前。みんなでしばらくは大変な日々を送りましたが、さまざまなところで助け合いや気遣いの精神が見られて心温まりました」と振り返ります。冬の寒い被害の最中なんとか出社した際に、社員食堂で温かい食事をとれたことがうれしかったとも。水垣佳彦社長は「いざというとき自分に何ができるか。それを考えておくのはとても大切で、日常からできることです。体力がある人、音楽が得意な人…。自分の得意なことを生かせば即戦力になれます」と呼び掛けます。
震災から30年が経ち、経験や教訓の継承が欠かせません。保存の効く食品を多く取り扱う同社では、日常から備蓄やローリングストックの重要性を伝えたり、温めてもそのままでもおいしい兵庫県警とのコラボ商品「災害と闘う救助隊員のカレー」を開発・発売したりしています。また震災を経験した社員が減っていることから、当時の社員の声をまとめた冊子を再編集して現社員に配布することにしています。
- 法人名
- エム・シーシー食品株式会社
- 代表者名
- 水垣 佳彦
- 所在地
- 兵庫県神戸市東灘区深江浜町32番
- 電話番号
- 0570-014925受付時間:9:00〜17:00
- 業種業態
- 食品製造業
- 創業・設立
- 創業1923(大正12年)
- 関連サイト