和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

豚熱ワクチン散布へ 紀北での感染確認受け県

 紀北地方で、豚やイノシシの伝染病「豚熱」に感染したイノシシが相次いで確認されているのを受け、県は飼育されている豚などへの感染拡大防止のため、19日から経口ワクチンを散布すると発表した。

 県は10月下旬、紀の川市で県内初となる豚熱を確認。これ以降、20キロ圏内の場所にある同市、海南市、紀美野町、かつらぎ町、有田川町で、死んだものを含め計19匹の感染が確認された。

 これを受け、県や関係市町、県猟友会、畜産協会わかやま、県獣医師会でつくる「県豚熱感染拡大防止対策協議会」が、感染イノシシが発見された市町や周辺市町で、ワクチンを散布することにした。ワクチンを入れたトウモロコシの粉の塊を地面に埋め、接種させる。

 19日は感染したイノシシが確認された橋本市とかつらぎ町、近隣の九度山町の計39カ所に散布する。この他の市町については、協議が整えば順次散布していく。

 協議会は、散布5日後にワクチンを回収、捕獲イノシシを抗体検査し、効果が出ているか確認するという。

 県によると、経口ワクチンを食べたイノシシ肉を人が食べても健康に影響はない。また、イノシシ以外の動物がワクチンを接種しても影響はないという。

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