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熊野の森再生事業にGマーク 田辺市の「中川」が受賞

 2020年度グッドデザイン賞(日本デザイン振興会主催)に、和歌山県田辺市文里2丁目の林業ベンチャー「中川」の「熊野の森再生事業」が選出された。

 中川は地域の企業と連携した森林再生に取り組んでいる。企業が耕作放棄地で苗木を育成し、育った苗木を中川が買い取る。その苗木を賛同企業と共に、熊野の山に植栽する仕組み。全国で応用でき、耕作放棄地と苗木供給不足の両方を解決するモデルとしてデザインした。

 審査委員は「地元企業やその家族に苗作りに参加してもらうなど、育林事業の関係人口創出に取り組んでいる。柔軟な発想と積極的な取り組みに共感する人々が同地域に移住し、事業に参画するなど、若い担い手を増やしている点も注目に値する」と評価した。

 同賞は、デザインによって暮らしや社会をより良くしていくため設けたもので、製品や建築、ソフトウエアなどが対象。今回は1395件が受賞した。県内では3件。

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