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高速道路「万博までに完成を」 和歌山県知事要望

本年度の国直轄工事について話し合う、知事と近畿地方整備局長の会議(和歌山市で)
本年度の国直轄工事について話し合う、知事と近畿地方整備局長の会議(和歌山市で)
 和歌山県の仁坂吉伸知事と近畿地方整備局の溝口宏樹局長らが、本年度に実施される道路や港湾、河川の国直轄工事について話し合う会議が8月31日、和歌山市であった。仁坂知事は高速道路の整備について、2025年の大阪・関西万博までに完成させるよう要望した。

 整備局の担当者が「田辺西バイパス」は20年度に7億5千万円で調査設計や改良工事を進め、22年春には田辺市芳養町清地路―大屋の1・6キロが開通予定であること、すさみ串本道路は20年度に98億円で用地取得や改良工事、トンネル工事などを進めること、串本太地道路では6億円で用地取得を進めることなどを説明した。

 河川事業では、新宮市の熊野川で河道掘削や排水機場増設、橋脚補強など、田辺市の熊野(いや)川や三越川などでも砂防事業を進めるほか、港湾も和歌山下津港や日高港で整備を進めるという。

 溝口局長は「コロナ禍で観光など大きな影響を受けているが、整備局としては、地域の皆さんの暮らしや経済活動に貢献できるよう、安全安心で活力のある、夢のある関西を支えるインフラの整備を進めていきたい」と話した。仁坂知事は「高速道路事業化や河川整備、災害復旧などに尽力いただき感謝申し上げる」とした一方「完成しないと、これを基にして地域の発展を図ることができない。特に高速道路などは、関西万博に間に合うようにお願いをしたい」と要望した。

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