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アカウミガメが初産卵 白浜町の海岸、例年より1週間早く

日置大浜で見つかったアカウミガメの産卵跡。卵も確認された(25日、和歌山県白浜町日置で)
日置大浜で見つかったアカウミガメの産卵跡。卵も確認された(25日、和歌山県白浜町日置で)
 和歌山県白浜町の日置大浜・志原海岸で25日、アカウミガメの初産卵が確認された。初上陸は19日に確認されている。すさみ町のエビとカニの水族館と日本ウミガメ協議会が共同で調査しており、例年より1週間ほど早いという。

 両者は2011年から、すさみ町とその周辺の海岸でウミガメの上陸や産卵、漁業などによる混獲、漂着などを調べている。砂浜を歩いての痕跡調査で、卵の移植は行っていない。

 水族館の平井厚志館長によると、日置大浜・志原海岸では19日に2回の上陸を確認したが産卵はなかったという。24日にも上陸のみを確認し、25日には上陸と産卵が見つかった。

 日置大浜・志原海岸の実績は、11年に産卵15(上陸26)を確認。12年に産卵29(上陸96)を記録した後、徐々に減少した。ここ3年は、17年が産卵3(上陸17)、18年が産卵3(上陸6)、19年が産卵4(上陸8)と激減している。

 すさみ町内では、里野海岸と江住海岸・江須ノ川海岸、すさみ海水浴場を調べており、15年に江住海岸・江須ノ川海岸で産卵を確認して以降、産卵も上陸も確認できていないという。

 混獲と漂着は大半がアオウミガメだった。

 平井館長は「浜の状況は年々悪くなるばかり。今年は初産卵が早く、少しでも盛り返してくれたらうれしい」と期待している。

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