「口元見えるように」 手話通訳に手作りシールド
新型コロナウイルスの感染防止でマスクの着用が定着する中、手話だけでなく口の動きや顔の表情からも相手の意思を読み取っている聴覚障害者への配慮が求められる。和歌山県の西牟婁振興局総務福祉課職員で手話通訳士の竹中美子さん(47)は、口元が見えるように透明のフェースシールドを手作りし、伝え方を工夫している。
竹中さんは日本手話通訳士協会和歌山支部の副支部長を務めており、普段の業務の傍ら、西牟婁振興局に納税やパスポートの申請などで聴覚障害者が訪れた際には手話通訳をしている。
手話をする時は手や指、体の動きに加えて表情や口の形でも細かなニュアンスを伝えている。例えば「あ」や「5」を示す時は手話の場合、手の形が同じなため、聴覚障害者は口の形で判断しているからだ。しかし、マスクをしていると口元が見えず、意思の疎通が難しい状況が生じていた。
「まずは手話通訳者自身が感染しない、感染源にならないことが重要」との思いから普段の業務中はマスクをしているが、手話通訳の際にはやむなくマスクを外して対応することもあった。フェースシールドの着用を考えたが、医療機関での需要の高まりから、市販の物は入手困難な状況が続いた。
そこで竹中さんは、100円ショップで材料を買ってフェースシールドを自作した。手話通訳をする際には、マスクとフェースシールドの両方を聴覚障害者に示し、どちらの方法がよいかを選んでもらって通訳しているという。
竹中さんは「日本手話通訳士協会のホームページにフェースシールドの作り方が載っている。興味のある人は参考にしてください」と話している。
■遠隔で意思疎通支援 タブレットの貸し出しも
県は、聴覚障害者が保健所への相談や医療機関を受診する際などに、スマートフォンやタブレットを用いた遠隔での手話通訳や要約筆記のサービスを始めた。
基本は手話通訳者が同行するが、新型コロナウイルスの感染拡大状況によって同行が難しい場合の代替手段として用意した。
「フェイスタイム」「スカイプ」「LINE(ライン)」といったインターネットのテレビ電話機能を用いて、聴覚障害者がどこにいても支援者がスマホやタブレットの画面を通して手話通訳や要約筆記をする。スマホやタブレットを持っていない人には無料で貸し出しもしている。
問い合わせは、県聴覚障害者情報センター(電話073・421・6311、ファクス073・421・6411)へ。
竹中さんは日本手話通訳士協会和歌山支部の副支部長を務めており、普段の業務の傍ら、西牟婁振興局に納税やパスポートの申請などで聴覚障害者が訪れた際には手話通訳をしている。
手話をする時は手や指、体の動きに加えて表情や口の形でも細かなニュアンスを伝えている。例えば「あ」や「5」を示す時は手話の場合、手の形が同じなため、聴覚障害者は口の形で判断しているからだ。しかし、マスクをしていると口元が見えず、意思の疎通が難しい状況が生じていた。
「まずは手話通訳者自身が感染しない、感染源にならないことが重要」との思いから普段の業務中はマスクをしているが、手話通訳の際にはやむなくマスクを外して対応することもあった。フェースシールドの着用を考えたが、医療機関での需要の高まりから、市販の物は入手困難な状況が続いた。
そこで竹中さんは、100円ショップで材料を買ってフェースシールドを自作した。手話通訳をする際には、マスクとフェースシールドの両方を聴覚障害者に示し、どちらの方法がよいかを選んでもらって通訳しているという。
竹中さんは「日本手話通訳士協会のホームページにフェースシールドの作り方が載っている。興味のある人は参考にしてください」と話している。
■遠隔で意思疎通支援 タブレットの貸し出しも
県は、聴覚障害者が保健所への相談や医療機関を受診する際などに、スマートフォンやタブレットを用いた遠隔での手話通訳や要約筆記のサービスを始めた。
基本は手話通訳者が同行するが、新型コロナウイルスの感染拡大状況によって同行が難しい場合の代替手段として用意した。
「フェイスタイム」「スカイプ」「LINE(ライン)」といったインターネットのテレビ電話機能を用いて、聴覚障害者がどこにいても支援者がスマホやタブレットの画面を通して手話通訳や要約筆記をする。スマホやタブレットを持っていない人には無料で貸し出しもしている。
問い合わせは、県聴覚障害者情報センター(電話073・421・6311、ファクス073・421・6411)へ。