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給付金に便乗 白浜署が詐欺に注意呼び掛け

白浜署が作製した、新型コロナウイルス対策の給付金に便乗した詐欺への注意を呼び掛ける広報紙の号外(白浜町で)
白浜署が作製した、新型コロナウイルス対策の給付金に便乗した詐欺への注意を呼び掛ける広報紙の号外(白浜町で)
 白浜署は、新型コロナウイルス対策で国民1人につき10万円を給付する「特別定額給付金」に便乗した詐欺への注意を呼び掛けている。大阪府ではすでに高齢女性がキャッシュカードをだまし取られ、計100万円が引き出される被害が発生。白浜町では、18日から申請書の発送を始める予定にしており、同署は警戒を強めている。


 大阪府豊中市で12日、70代女性が市職員を装う男から、新型コロナの給付金について「手続きを代わりにする」とうその電話を受けた。府警によると、女性は手続きを任せようと、男に銀行名と口座番号、暗証番号を伝えた。男が「キャッシュカードが古いので新しいカードにする必要がある」と話したため、女性は自宅を訪れた銀行職員を装う男にカードを渡したという。

 白浜署管内では今年に入り、特殊詐欺の被害は確認されていない。だが、詐欺と思われる不審な電話は相次いでおり、今後は給付手続きの難しさや不安につけ込んで、町職員を名乗って申請について案内したり、給付に手数料が必要とだましたりするケースが想定されるという。

 このため、同署は給付金に便乗した詐欺に注意を呼び掛けるため、署の広報紙の号外を作製した。「個人情報、暗証番号を教えない」「通帳・キャッシュカードを渡さない」といった被害に遭わないためのポイントを記載。号外は地域で回覧してもらうほか、役場などにも置いてもらう予定という。

 同署で犯罪抑止に携わる生活安全刑事課生活安全係の下村亮太巡査長(25)は「町や警察、国の機関が暗証番号を聞いたり、通帳やカードを取りに行ったりすることはない。不審な電話やメールがあれば、すぐに警察に相談してほしい。不安であれば役場や銀行に直接確認するのも一つの手だと思う。大変な生活のなか、悪質な詐欺で大切なお金をだまし取られないよう、十分注意してほしい」と呼び掛けている。

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