和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

介護施設利用の高齢女性2人感染 和歌山県橋本保健所管内

 和歌山県は24日、橋本保健所管内に住む80代と90代の女性2人が新たに新型コロナウイルスに感染したことが分かったと発表した。80代女性の状態は安定しているが、90代女性は酸素投与していて重症という。

 80代女性は、すでに男性職員と女性職員計2人の感染が確認されている橋本市高野口町の介護施設「デイサービスセンターさくら苑」の利用者。最近では16日に利用し、この職員2人と接触していた。

 23日に濃厚接触者として検査し、24日に感染が判明した。21日に37度の発熱を発症、22日に別の病院を受診していた。

 90代女性は自宅で骨折したため、11日から県立医科大学付属病院紀北分院(かつらぎ町)の一般病棟個室に入院し、15日に手術を受けて4人部屋に移った。16日から胸痛や37・3度の発熱があり、22日に胸痛が強まって感染が疑われたため、23日に個室に戻った。24日に陽性が判明した。

 紀北分院は、24日午後から外来や新規入院を停止している。県は接触した医療関係者74人と同室となった入院患者3人、女性の家族も検査する。女性は最近では10日に「さくら苑」を利用しているが、同居家族にも症状がある人がいるという。県は感染経路を調査している。

 県内で感染が確認されたのはこれで累計52人となった。
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