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和歌山県内の高校で入学式 コロナ対策講じて実施

新入生の高校生活の始まりを祝い、式辞を述べる三角雅彦校長(9日、和歌山県田辺市あけぼので)
新入生の高校生活の始まりを祝い、式辞を述べる三角雅彦校長(9日、和歌山県田辺市あけぼので)
 和歌山県内の多くの高校で9日、入学式が開かれた。いずれも新型コロナウイルスの感染対策を講じて実施された。県内で感染者が増えている影響で、県立学校は12日まで臨時休校となっている。

 田辺市あけぼの、田辺工業高校(三角雅彦校長)では、席の間隔を空け、時間を短縮するなどして実施。出席者にはマスク着用とアルコール消毒を呼び掛けた。新入生は機械科80人、電気電子科28人、情報システム科40人。

 新入生は入場をせずに席に座った状態で開始。国歌、校歌の斉唱をせず、音を流すのみにとどめた。担任教員に一人一人名前を呼ばれると、新入生は静かにその場で起立した。

 三角校長は、幕末の思想家吉田松陰の言葉「夢なき者に成功なし」を引用し、「人生の土台をつくる期間となる高校生活を充実したものにするため、明確な目標を持ち、計画を立てて一歩一歩取り組んでいってもらいたい」と語り掛けた。

 新入生を代表し、機械科の田中斗麻君が「田辺工業生としての自覚を持ち、大きな一歩を踏み出した。社会に貢献できるよう、それぞれの科で専門分野の習得と発展に努めていきたい。先輩、先生方に指導いただき、勉学とクラブ活動に励んでいきたい」と宣誓した。

 式後、保護者への説明会があり、感染対策として毎朝検温して37・5度前後の発熱やせきの症状があれば自宅で休養させるなどの協力を呼び掛けた。

 同校によると、いまのところ13日に始業式をし、学校を再開する予定。県教育委員会の方針に従って、換気の悪い空間、多くの人の密集、近距離での会話を避けるなどの工夫をする。部活動は原則、校内で短時間の練習をし、接触度の高い活動を避ける。

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