串本太地道路の幅杭設置着手 国交省
和歌山県の那智勝浦町と串本町を結ぶ「串本太地道路」(延長18・4キロ)の整備に向け、国土交通省紀南河川国道事務所は、道路用地の幅杭設置を始めた。来年度以降には用地買収に着手する見込みという。
2018年4月に国の直轄で事業化された串本太地道路は、那智勝浦町八尺鏡野と串本町くじの川を結ぶ自動車専用道路。これまで地質調査や設計などを進め、このほどルートと橋梁、トンネルなどの構造が決定したことから、用地幅杭の設置に着手したという。総事業費は900億円。
この道路は、紀伊半島一周となる幹線道路として、災害時の交通確保、救急医療活動の支援、広域周遊観光の支援を目的としている。
この区間の現国道42号は、南海トラフ巨大地震の発生時には津波で8割が浸水すると予測されるという。新設の道路区間は、予測される津波よりも標高が高いか、浸水予測区域外のいずれかという。
救急医療の支援では、事業区間沿線地域から、重篤な救急患者に対して24時間の受け入れ体制と高度な診療機能を持つ田辺市の南和歌山医療センター(3次救急医療機関)への「60分圏域人口カバー率」(受傷から1時間以内に医療機関へ搬入できる地域)が約66%から約83%に拡大するという。
国土交通省や県、関係市町村などは2月に那智勝浦町で、用地幅杭設置式を開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から延期した。日程は未定。
2018年4月に国の直轄で事業化された串本太地道路は、那智勝浦町八尺鏡野と串本町くじの川を結ぶ自動車専用道路。これまで地質調査や設計などを進め、このほどルートと橋梁、トンネルなどの構造が決定したことから、用地幅杭の設置に着手したという。総事業費は900億円。
この道路は、紀伊半島一周となる幹線道路として、災害時の交通確保、救急医療活動の支援、広域周遊観光の支援を目的としている。
この区間の現国道42号は、南海トラフ巨大地震の発生時には津波で8割が浸水すると予測されるという。新設の道路区間は、予測される津波よりも標高が高いか、浸水予測区域外のいずれかという。
救急医療の支援では、事業区間沿線地域から、重篤な救急患者に対して24時間の受け入れ体制と高度な診療機能を持つ田辺市の南和歌山医療センター(3次救急医療機関)への「60分圏域人口カバー率」(受傷から1時間以内に医療機関へ搬入できる地域)が約66%から約83%に拡大するという。
国土交通省や県、関係市町村などは2月に那智勝浦町で、用地幅杭設置式を開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から延期した。日程は未定。