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法的責任追及の考え うめどり大量死で和歌山県知事

 有田養鶏農業協同組合(有田川町)が経営破綻し、田辺市中辺路町大内川など県内3カ所の鶏舎で、人気の銘柄鶏「紀州うめどり」約14万羽が死んだまま放置されていることについて、仁坂吉伸知事は19日の記者会見で「法律的な責任は免れない」として、有田養鶏に責任を追及していく考えを示した。

 住民から悪臭があると苦情が入っていることなどから、県は処分を行政代執行する。田辺市の鶏舎では23日に開始し、約1カ月かけて容器に詰め、その後運搬、焼却する予定という。費用は3カ所で約1億円。仁坂知事は「県に処理の義務はないが、周辺の方々が悪臭に悩まされ、今後害虫が発生してはいけないので、行政代執行が適当だと考えた。材料費や業者に委託せざるを得ない分の予算を確保したが、県民のお金なので、最終的に少なくなるようにしたい」と話した。費用は有田養鶏に請求していく。

 さらに、ニワトリを放置した法的責任について「(有田養鶏に対し)徹底的に命令書や指導書を出したが、有田養鶏に体力がなく、結果としてうまくいかなかった。しかし、責任は免れるかというとそうではないので、法律家と相談したい。悪臭のもとを絶つために、先に(行政代執行を)やるが、法律論を忘れたわけではない」と追及していく考えを示した。

 うめどりが県推奨の「プレミア和歌山」に認定されるなど高い評価を受けていたことについては「うめどりはいいぞという価値は下がったわけではないので『紀州うめどり・うめたまご協議会』が主体となって、継承する所を探す努力をしていくことになる」と話した。

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