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大塔地域でもクマノザクラ見頃 田辺市下川下、県道沿いの斜面

県道沿いで美しい花を咲かせているクマノザクラ(17日、和歌山県田辺市下川で)
県道沿いで美しい花を咲かせているクマノザクラ(17日、和歌山県田辺市下川で)
 和歌山県田辺市下川下、安川渓谷に向かう県道下川上牟婁線沿いの斜面で、樹高7メートルほどのクマノザクラの花が見頃を迎えている。

 山登りが趣味でこの場所をたびたび通るという上富田町岡の農業、森琢未さん(72)が、以前から早咲きの美しいサクラだと気になっていた。2018年に新種として発表されたクマノザクラではないかと今年、県林業試験場(上富田町生馬)に一部を採取して持ち込み、調べてもらった。林業試験場では花の形態と開花時期から、クマノザクラと判断した。

 また、国道371号から県道へと入る橋の近くにあるサクラも、クマノザクラだったという。

 森さんは「いろんな場所にあると聞いていたが、大塔地域にもあることが分かって良かった。他の場所でも探してみたい」と話す。県林業試験場は「大塔地域もクマノザクラの分布の中に入っており、この時期に咲いているのはクマノザクラの可能性が高い。ピンク色が濃いとか、樹形が優れているなど、優良な木があれば教えていただければ」と話している。

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