「夏は必ず甲子園に」 選抜中止で智弁和歌山監督
新型コロナウイルス感染拡大の影響で11日、第92回選抜高校野球大会の中止が決まった。出場が決まっていた和歌山県・智弁和歌山の中谷仁監督(40)は「この悔しさ、無念さを晴らすためにも必ず夏の甲子園に出なきゃいけないと選手と確認した」と前を向いた。
智弁和歌山の部員たちは同日、朝から和歌山市冬野の学校グラウンドで練習し、全体練習が終わった午後4時以降も自主練習に励んでいた。6時ごろ、大会中止の連絡が入り、中谷監督が24人の部員に伝えた。中谷監督によると、部員たちは最悪の事態を想定していたようだが、残念で仕方ないという表情だったという。
中谷監督はその後、グラウンドで報道陣の取材に答えた。当初は無観客で大会を開く予定が中止になったことについて「応援団、ブラスバンド、チアガール、全校生徒があっての大会と思っていた。それでも、無観客でも開催してくれようとした努力に感謝している」と話した。
その上で「(キャプテンの)細川をはじめ新3年生の強い思いもあり、このメンバーで日本一を取りに行くんだと日々練習をしていたので非常に残念。変えられない決定だと思うので、この悔しさは選んでいただいた32校の選手、関係者しか感じられないと思う」と、落胆した様子だった。
智弁和歌山は昨秋の近畿県予選で優勝。近畿大会では準々決勝で智弁学園(奈良)に敗れてベスト8だったが、近畿の出場枠「6」に入った。昨年夏の甲子園に出場したメンバーも多く、キャプテンの細川凌平君(2年)は守備位置をセンターからショートに変更して大会に備えていた。登録メンバーで紀南の中学校出身者は、投手の矢田真那斗君(2年)=太地中、捕手の宇井治都君(同)=新宮市緑丘中、外野手の宮坂厚希君(1年)=太地中=がいる。突出した選手はいないが「和」で勝負するチームという。
■ 選手のケア大事 県高野連の愛須会長
県高校野球連盟の愛須貴志会長(和歌山商業高校校長)は「中止は仕方ない。影響力のある大会だけに残念。選手たちにはストレスが掛かっていると思うので、ケアも大事になる」と語った。4月11日からは春季近畿大会の県予選を予定しており「夏まで公式戦ができなくなるのは厳しい。何とか開催したい」と話した。
智弁和歌山の部員たちは同日、朝から和歌山市冬野の学校グラウンドで練習し、全体練習が終わった午後4時以降も自主練習に励んでいた。6時ごろ、大会中止の連絡が入り、中谷監督が24人の部員に伝えた。中谷監督によると、部員たちは最悪の事態を想定していたようだが、残念で仕方ないという表情だったという。
中谷監督はその後、グラウンドで報道陣の取材に答えた。当初は無観客で大会を開く予定が中止になったことについて「応援団、ブラスバンド、チアガール、全校生徒があっての大会と思っていた。それでも、無観客でも開催してくれようとした努力に感謝している」と話した。
その上で「(キャプテンの)細川をはじめ新3年生の強い思いもあり、このメンバーで日本一を取りに行くんだと日々練習をしていたので非常に残念。変えられない決定だと思うので、この悔しさは選んでいただいた32校の選手、関係者しか感じられないと思う」と、落胆した様子だった。
智弁和歌山は昨秋の近畿県予選で優勝。近畿大会では準々決勝で智弁学園(奈良)に敗れてベスト8だったが、近畿の出場枠「6」に入った。昨年夏の甲子園に出場したメンバーも多く、キャプテンの細川凌平君(2年)は守備位置をセンターからショートに変更して大会に備えていた。登録メンバーで紀南の中学校出身者は、投手の矢田真那斗君(2年)=太地中、捕手の宇井治都君(同)=新宮市緑丘中、外野手の宮坂厚希君(1年)=太地中=がいる。突出した選手はいないが「和」で勝負するチームという。
■ 選手のケア大事 県高野連の愛須会長
県高校野球連盟の愛須貴志会長(和歌山商業高校校長)は「中止は仕方ない。影響力のある大会だけに残念。選手たちにはストレスが掛かっていると思うので、ケアも大事になる」と語った。4月11日からは春季近畿大会の県予選を予定しており「夏まで公式戦ができなくなるのは厳しい。何とか開催したい」と話した。