外来カミキリ新たな被害なし 和歌山県、現地調査を強化
梅やサクラなどに被害を及ぼす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の発生状況を調査している和歌山県は、昨年11月にかつらぎ町で被害が確認されて以降、1月末までの調査で新たな被害は確認されなかった、と発表した。しかし今後、暖かくなることで活動が活発になり、被害が分かりやすくなるため、現地調査をさらに強化するという。
昨年11月19日にかつらぎ町のモモ園で2本、「フラス」と呼ばれる木くずやふんの混合物が出ているのが見つかった。県内初の被害として、周辺の園地や公園、山林を調査したところ、6地点でモモとスモモの木計9本の被害が確認された。
その後も県内の各JAや農家、林業関係者、公園などの施設管理者らと連携して県内全域で調査を続けている。調査は1月末までに500地点にわたった。
最初に被害が確認された2本は伐採して内部を調べたところ、幼虫が確認できた。今後、樹木のどの位置にいるのかなどを調べて、対策に生かしたいという。
クビアカツヤカミキリは、幼虫が木を食害し、それにより衰弱したり、枯れたりする。木の根元に大量のフラスがたまることで被害が確認できる。成虫は6月から8月にかけて現れる。
県農業環境・鳥獣害対策室は「暖かくなると活動が活発になるので、既に調べた地点も繰り返して調べる。早期に発見して被害の拡散を防ぐのが重要だ」と話す。春は花見シーズンになることから、公園のサクラが被害を受けていないか、県民にも関心を持ってもらいたいと呼び掛けている。
昨年11月19日にかつらぎ町のモモ園で2本、「フラス」と呼ばれる木くずやふんの混合物が出ているのが見つかった。県内初の被害として、周辺の園地や公園、山林を調査したところ、6地点でモモとスモモの木計9本の被害が確認された。
その後も県内の各JAや農家、林業関係者、公園などの施設管理者らと連携して県内全域で調査を続けている。調査は1月末までに500地点にわたった。
最初に被害が確認された2本は伐採して内部を調べたところ、幼虫が確認できた。今後、樹木のどの位置にいるのかなどを調べて、対策に生かしたいという。
クビアカツヤカミキリは、幼虫が木を食害し、それにより衰弱したり、枯れたりする。木の根元に大量のフラスがたまることで被害が確認できる。成虫は6月から8月にかけて現れる。
県農業環境・鳥獣害対策室は「暖かくなると活動が活発になるので、既に調べた地点も繰り返して調べる。早期に発見して被害の拡散を防ぐのが重要だ」と話す。春は花見シーズンになることから、公園のサクラが被害を受けていないか、県民にも関心を持ってもらいたいと呼び掛けている。