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【動画】「秀衡桜」が満開 那智大社で桜花祭も、和歌山

 和歌山県那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社で「秀衡桜」として親しまれている桜の名木が14日、満開になった。那智大社ではこの日、桜の枝を奉じて自然の恵みに感謝し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「桜花祭」を営んだ。

 「ヤマザクラの名木」という名称で、県の天然記念物に指定されている。那智大社によると、平安末期の奥州の武将・藤原秀衡が熊野詣でをした際に奉納したと伝わっており、樹高は約15メートル、幹回り約2メートル。花がかすみのようにたなびくとして親しまれている。

 桜花祭は、平安時代に花山法皇が那智山で千日間の山ごもりをした際、桜をめでて和歌を詠んだことにちなんだ祭典。本社と那智の滝前の別宮・飛瀧神社で桜の枝を供え、桜花のかんざしを着けた巫女(みこ)が浦安の舞を奉納するなどした。

 男成洋三宮司は「ちょうど桜花祭に合わせるように、秀衡桜が満開になった。非常に良い季節なので、那智をはじめ熊野にお参りしていただき、山の息吹を感じ取っていただきたい」と話していた。



満開となった熊野那智大社境内の「秀衡桜」。この日は「桜花祭」も営まれた(14日、和歌山県那智勝浦町で)
満開となった熊野那智大社境内の「秀衡桜」。この日は「桜花祭」も営まれた(14日、和歌山県那智勝浦町で)
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