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20~50代男女320人を対象とした性的同意・セクハラ認識に関する意識調査結果<刑事事件弁護士相談広場>
相手とハッキリした性的同意を取らないのは約半数、男女のセクハラ認識で身体接触を伴う行動に大きな差
2025/03/18
株式会社Agoora
株式会社Agoora(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:阿部智生)が運営する弁護士相談ポータルサイト「刑事事件弁護士相談広場」( https://www.keijihiroba.com/ )では、既婚または恋人やパートナーがいる20代~50代の男女320人を対象に「日常における性的同意・セクハラ認識」に関するアンケート調査を実施し、設問ごとに集計した結果がまとまりましたので、お知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O1-SPXM2y80】
詳細URL:https://www.keijihiroba.com/arrest/sexual-consent-research.html
■調査概要
目的 :刑事事件弁護士相談広場のサイト利用者に対して、より適切な対応が可能になるよう、性的同意やセクハラ認識に対する男女別・年代別の意識・情報源の抽出
実施 :刑事事件弁護士相談広場 編集部
回答方法:Webアンケート調査
調査日時:2025年2月19日~21日
調査対象・回答者数:
既婚または恋人やパートナーがいて、過去2年以内に性交渉を行なったことのある男女 計320人(20代~50代の世代別・男女 それぞれ40人)
※本調査内容及びグラフは自由にご利用いただけます。ただし、転載・ご利用の際は、出典元に「刑事事件弁護士相談広場」( https://www.keijihiroba.com/ )を記載のうえご利用ください。
■サマリー
・性的行為の際、約半数は相手とハッキリした性的同意を取らず
・ハッキリ性的同意の確認を行なう男性は56.3%と半数強
・女性は男性よりハッキリした同意を取らない傾向
・性的同意に対する意識は若い年代ほど強い
・相手の不同意で性的な行為をやめた経験、男性で約6割
・男女のセクハラ認識、身体接触を伴う行動に大きな差
・もし不同意わいせつ、不同意性交を主張されたら、半数以上は「自分の責任を認めず」
・男女問わず、半数以上が「自分の責任を認めない」考えを示す
・自分の責任を認めない人は30~50代で50%越え、20代のみ36.3%と少数派に
■性的行為の際、約半数は相手とハッキリした性的同意を取らず
はじめに、配偶者・恋人・パートナーのいる一般の方が、性的な行為を行う際の性的同意をどのように行なっているか質問。
20代~50代の男女が性的同意をどのような方法で実施しているか、その現状を設問を通じて確認した。
Q1:恋人や配偶者と性的な行為を行う際、相手の同意を取っていますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O11-2cmf6Uj9】
メールやLINE、アプリなどで明示的に事前確認している方が全体の15.63%。口頭で同意を取る方が30.94%。
言葉にはあまりしない・態度で確認する と、ハッキリした同意を取らずに行なっている方が32.19%、そもそも特に同意を取らない方が21.25%。
全体でみると、文字や言葉で明確な性的同意の確認を取る方は46.57%にとどまり、残り53.44%、既婚者および恋人・パートナーのいる方の半数以上は、性的な行為を行う際に、ハッキリした相手の同意を取っていないという結果となった。
◆ハッキリ性的同意の確認を行なっている男性は56.3%
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O13-6Urf8gU1】
男女別で見ると、ハッキリとした形で性的同意を取る方の割合は、男性が56.3%、女性が36.9%となった。
数字だけで見ると、性的な行為に際して、女性は男性よりハッキリ同意を取らない傾向が読み取れる。
日本の性役割においては、男性から女性に性的行為を持ちかけるケースが多いと考えられ、このことが女性がハッキリとした性的同意を取らない割合が高い要因の一つと推測できる。そもそも女性が性的同意を取るケース自体が少なく、男性側が同意を取ることが多い形に機会そのものが偏っている可能性はある。
◆性的同意に対する意識は若い年代ほど強い
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O12-X9D8iw28】
年代別で見ると、20代が「メールやLINE・アプリなどで事前確認22.5%」「口頭で同意を取る37.5%」合計6割の方がハッキリとした性的同意を行なっている一方、50代はこの合計が約半数程度の31.3%にとどまった。
性的同意をハッキリ取る人の割合は50代を最低に、年代が下がるに連れて増加しており、若い世代ほど、相手に性的同意を取る必要性への理解があり、意識が強いことがわかる。
■相手の不同意で性的な行為をやめた経験、男性で約6割
続いて、相手からの不同意を受けて性的行為を取りやめた経験があるかを質問した。
この質問は、配偶者・恋人・パートナーに対する性的同意を確認する行為が、どれだけ有効に機能しているかを図る指標として調査を行なった。
Q2:過去に相手の同意が得られず、性的な行為をやめたことはありますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O15-q0l23y3G】
相手に同意を得られなかった=不同意の意思を示されたことで「性的な行為をやめたことがある」人は43.75%。
男女含めた全体で見ると、相手の不同意を理由に性的行為をやめた経験があるのは4割強程度となった。一方、相手が不同意で性的な行為をやめた経験がない人は56.25%となった。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O16-44FZObGc】
男女別で見ると、相手の不同意により性的な行為をやめた経験がある男性は半数超の57.5%、残り42.5%は経験なしと回答した。
一方、相手の不同意で性的な行為をやめた経験がある女性は30.0%にとどまり、7割の方が経験なしとなった。
男女で割合に差があるのは、
・日本では女性の側から男性に対して性的同意を取る機会がやや少ない
・仮に女性が性的同意を持ちかけた場合も、男性に断られることはあまりない
など、女性が男性からの不同意で拒否反応を受ける機会が少ない点も影響しているものと考えられる。
■男女のセクハラ認識、身体接触を伴う行動に大きな差
性的行動の認識について男女による認識の差を把握するため、一般的にセクハラとみなされ得ると言われる各種行動について、セクハラに感じるかどうか意識調査を行った。
Q3:以下にあげる項目を他人にやられた場合、あなたはセクハラに感じますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O19-FXW7mSXX】
18の設問項目中、女性から見て最多となったのは「性的な画像・動画を見せる(70.6%)」、次いで「不意にハグをする(65%)」、「お酒の席で腕を組む、手をつなぐ、身体にふれる(60%)」と続いた。
全体に、肩や身体などでも身体接触を含む行動は、男性に比べ女性の方が「セクハラ」と認識する人が多くなる様子が見られた。
逆に、男性は「断られても何度も食事やデートに誘う」「冗談で性的なジョークを言う」「スマートフォンで個人的にメッセージを送る」など、相手とのコミュニケーション上の「迷惑行為」についてセクハラと認識する傾向が強く、女性よりも高い値を示した。
■男性側に自覚なく、女性にセクハラと感じさせているケースも
なお、男女で「セクハラに感じる」の割合の差が最も大きかったトップ3は以下の通り。
1.性的な画像・動画を見せる(男女差13.8%)
2.相手の身体をじっと見つめる(男女差9.4%)
3.お酒の席で腕を組む、手をつなぐ、身体にふれる(男女差8.1%)
宴席などいわゆる「無礼講の場」や男女で対面する場の流れの中の行動で男性からすればセクハラの自覚がない行動でも、女性にセクハラと認識されているケースが多々あることがわかる。
■もし不同意わいせつ・不同意性交を主張されたら……半数以上が「自分の責任を認めず」
近年、芸能人やタレント、スポーツ選手の事例が度々メディアやSNSに取り上げられる「不同意わいせつ」「不同意性交」を巡る男女トラブル。
20代~50代男女の一般的な感覚を把握する目的で、「もし自分が不同意●●の当事者となったら、どう感じるか」意見調査を行なった。
Q4:もし、あなたが過去に性的な関係を持った相手から、突然「不同意わいせつ」や「不同意性交」を主張され、訴訟や慰謝料請求を行われた場合、どのように対応しますか?
※なお当時の性的同意の有無については、あなたと相手で意見の相違があるものとします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O18-BYKiJzv6】
回答によると、責任がなく無実を主張する人が40%、相手の主張を不当とし反訴や損害賠償請求を行うと答えた人が12.81%。
合計して「自身の責任を認めない人」が52.81%と半数を越えることがわかった。
双方の責任割合を協議する人が38.75%、自分の責任を認めると答えた人が8.44%と、自身の行動責任と捉え、ある程度の責任を認める人は合計47.19%となった。
■男女問わず、半数以上が「自分の責任を認めない」考えを示す
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O14-tWw9RMfB】
男女別で見ると、男性は合計で55.7%の人が、自分の責任を認めないと回答した。
女性の場合、自分の責任を認めない人・認める人 両者が合計50%ずつで、ちょうど半々となった。
あくまで仮定の質問に対する回答である点は差し引いて考える必要があるものの、万一、ある日突然、過去の不同意わいせつ・不同意性交を問われた場合、男性でも女性でも半数以上は「責任を認めない」という意見を持つことがわかった。
■自分の責任を認めない人は30~50代で50%越え、20代のみ36.3%と少数派に
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O17-9Iz77kzz】
年代別で見ると、30代~50代はすべての年代で「自分の責任を認めない」回答をする人が50%を越えた。
一方で、20代はこの値が36.3%、「自分の責任を認めない」人は1/3程度の少数派に留まった。63.8%の方はある程度自分の責任を認める回答を行なった。
■まとめ
性的な行為に際した性的同意に関する認識は年代や性別によっても大きく異なり、実際の行動にも差が見られる。特に、中高年層や女性の間では性的同意を明確に取る意識が相対的に低いことが調査結果から明らかとなった。
こうした年代や性別、それぞれの立場ごとの意識のギャップが、誰も望まない形で「不同意性交」「不同意わいせつ」を巡った深刻なトラブルを生む可能性がある。
万一、過去~現在の配偶者・恋人・パートナー等との間で性的なトラブルが発生したり、巻き込まれた場合は、自分だけで解決しようとするのは決して得策ではない。
家庭・家族や社会生活への影響を最小限に抑えるためにも、性的同意を巡るトラブル、不同意性交等罪・不同意わいせつ罪などの問題に巻き込まれた場合は、なるべく速やかな弁護士への相談をおすすめする。
■アンケート調査の詳細について
刑事事件弁護士相談広場のWEBサイトでは、上記以外のデータおよびアンケート結果に基づく分析など、より詳細な内容をレポートにして公開しています。
https://www.keijihiroba.com/arrest/sexual-consent-research.html
【参考】今回実施したアンケート調査の主な設問内容
<本調査>
1. 恋人や配偶者と性的な行為を行う際、相手の同意を取っていますか?
2. 過去に相手の同意が得られず、性的な行為をやめたことはありますか?
3. 以下にあげる項目を他人にやられた場合、あなたはセクハラに感じますか?セクハラに感じるか感じないか、各項目それぞれあなたの感覚に近いものを1つ選択してください。
4. もし、あなたが過去に性的な関係を持った相手から、突然「不同意わいせつ」や「不同意性交」を主張され、訴訟や慰謝料請求を行われた場合、どのように対応しますか?※なお当時の性的同意の有無については、あなたと相手で意見の相違があるものとします。以下よりあなた自身の考えに一番近いものを、直感でお選びください。
■刑事事件弁護士相談広場について
刑事事件弁護士相談広場は、刑事事件への対応に強い弁護士を探す相談者と、全国の優良な弁護士を結ぶ、刑事事件弁護士相談のポータルサイトです。
刑事事件トラブルに巻き込まれてしまった方が自分の状況に適した弁護士選びが行えるよう、各弁護士事務所が持つ特色・得意分野についてマッチングを重視したサイト設計が好評となっています。
また、刑事事件に関する様々な情報や基礎知識もユーザーにお届けします。
■サイト概要
サイト名 :刑事事件弁護士相談広場
サイトURL :https://www.keijihiroba.com/
主なコンテンツ:刑事事件トラブルでお悩みの方向けガイド・コラム・関連情報
■本件に関する問合せ先
株式会社Agoora
担当:刑事事件弁護士相談広場
窓口:https://www.keijihiroba.com/contact
■会社概要
商号 :式会社Agoora
所在地 :東京都杉並区高円寺南4-7-1 藤和シティコープ高円寺南302
設立 :2011年4月
代表者 :代表取締役社長 阿部 智生
企業URL:https://agoora.co.jp/
プレスリリース詳細へ https://kyodonewsprwire.jp/release/202503175827
2025/03/18
株式会社Agoora
株式会社Agoora(本社:東京都杉並区、代表取締役社長:阿部智生)が運営する弁護士相談ポータルサイト「刑事事件弁護士相談広場」( https://www.keijihiroba.com/ )では、既婚または恋人やパートナーがいる20代~50代の男女320人を対象に「日常における性的同意・セクハラ認識」に関するアンケート調査を実施し、設問ごとに集計した結果がまとまりましたので、お知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O1-SPXM2y80】
詳細URL:https://www.keijihiroba.com/arrest/sexual-consent-research.html
■調査概要
目的 :刑事事件弁護士相談広場のサイト利用者に対して、より適切な対応が可能になるよう、性的同意やセクハラ認識に対する男女別・年代別の意識・情報源の抽出
実施 :刑事事件弁護士相談広場 編集部
回答方法:Webアンケート調査
調査日時:2025年2月19日~21日
調査対象・回答者数:
既婚または恋人やパートナーがいて、過去2年以内に性交渉を行なったことのある男女 計320人(20代~50代の世代別・男女 それぞれ40人)
※本調査内容及びグラフは自由にご利用いただけます。ただし、転載・ご利用の際は、出典元に「刑事事件弁護士相談広場」( https://www.keijihiroba.com/ )を記載のうえご利用ください。
■サマリー
・性的行為の際、約半数は相手とハッキリした性的同意を取らず
・ハッキリ性的同意の確認を行なう男性は56.3%と半数強
・女性は男性よりハッキリした同意を取らない傾向
・性的同意に対する意識は若い年代ほど強い
・相手の不同意で性的な行為をやめた経験、男性で約6割
・男女のセクハラ認識、身体接触を伴う行動に大きな差
・もし不同意わいせつ、不同意性交を主張されたら、半数以上は「自分の責任を認めず」
・男女問わず、半数以上が「自分の責任を認めない」考えを示す
・自分の責任を認めない人は30~50代で50%越え、20代のみ36.3%と少数派に
■性的行為の際、約半数は相手とハッキリした性的同意を取らず
はじめに、配偶者・恋人・パートナーのいる一般の方が、性的な行為を行う際の性的同意をどのように行なっているか質問。
20代~50代の男女が性的同意をどのような方法で実施しているか、その現状を設問を通じて確認した。
Q1:恋人や配偶者と性的な行為を行う際、相手の同意を取っていますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O11-2cmf6Uj9】
メールやLINE、アプリなどで明示的に事前確認している方が全体の15.63%。口頭で同意を取る方が30.94%。
言葉にはあまりしない・態度で確認する と、ハッキリした同意を取らずに行なっている方が32.19%、そもそも特に同意を取らない方が21.25%。
全体でみると、文字や言葉で明確な性的同意の確認を取る方は46.57%にとどまり、残り53.44%、既婚者および恋人・パートナーのいる方の半数以上は、性的な行為を行う際に、ハッキリした相手の同意を取っていないという結果となった。
◆ハッキリ性的同意の確認を行なっている男性は56.3%
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O13-6Urf8gU1】
男女別で見ると、ハッキリとした形で性的同意を取る方の割合は、男性が56.3%、女性が36.9%となった。
数字だけで見ると、性的な行為に際して、女性は男性よりハッキリ同意を取らない傾向が読み取れる。
日本の性役割においては、男性から女性に性的行為を持ちかけるケースが多いと考えられ、このことが女性がハッキリとした性的同意を取らない割合が高い要因の一つと推測できる。そもそも女性が性的同意を取るケース自体が少なく、男性側が同意を取ることが多い形に機会そのものが偏っている可能性はある。
◆性的同意に対する意識は若い年代ほど強い
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O12-X9D8iw28】
年代別で見ると、20代が「メールやLINE・アプリなどで事前確認22.5%」「口頭で同意を取る37.5%」合計6割の方がハッキリとした性的同意を行なっている一方、50代はこの合計が約半数程度の31.3%にとどまった。
性的同意をハッキリ取る人の割合は50代を最低に、年代が下がるに連れて増加しており、若い世代ほど、相手に性的同意を取る必要性への理解があり、意識が強いことがわかる。
■相手の不同意で性的な行為をやめた経験、男性で約6割
続いて、相手からの不同意を受けて性的行為を取りやめた経験があるかを質問した。
この質問は、配偶者・恋人・パートナーに対する性的同意を確認する行為が、どれだけ有効に機能しているかを図る指標として調査を行なった。
Q2:過去に相手の同意が得られず、性的な行為をやめたことはありますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O15-q0l23y3G】
相手に同意を得られなかった=不同意の意思を示されたことで「性的な行為をやめたことがある」人は43.75%。
男女含めた全体で見ると、相手の不同意を理由に性的行為をやめた経験があるのは4割強程度となった。一方、相手が不同意で性的な行為をやめた経験がない人は56.25%となった。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O16-44FZObGc】
男女別で見ると、相手の不同意により性的な行為をやめた経験がある男性は半数超の57.5%、残り42.5%は経験なしと回答した。
一方、相手の不同意で性的な行為をやめた経験がある女性は30.0%にとどまり、7割の方が経験なしとなった。
男女で割合に差があるのは、
・日本では女性の側から男性に対して性的同意を取る機会がやや少ない
・仮に女性が性的同意を持ちかけた場合も、男性に断られることはあまりない
など、女性が男性からの不同意で拒否反応を受ける機会が少ない点も影響しているものと考えられる。
■男女のセクハラ認識、身体接触を伴う行動に大きな差
性的行動の認識について男女による認識の差を把握するため、一般的にセクハラとみなされ得ると言われる各種行動について、セクハラに感じるかどうか意識調査を行った。
Q3:以下にあげる項目を他人にやられた場合、あなたはセクハラに感じますか?
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O19-FXW7mSXX】
18の設問項目中、女性から見て最多となったのは「性的な画像・動画を見せる(70.6%)」、次いで「不意にハグをする(65%)」、「お酒の席で腕を組む、手をつなぐ、身体にふれる(60%)」と続いた。
全体に、肩や身体などでも身体接触を含む行動は、男性に比べ女性の方が「セクハラ」と認識する人が多くなる様子が見られた。
逆に、男性は「断られても何度も食事やデートに誘う」「冗談で性的なジョークを言う」「スマートフォンで個人的にメッセージを送る」など、相手とのコミュニケーション上の「迷惑行為」についてセクハラと認識する傾向が強く、女性よりも高い値を示した。
■男性側に自覚なく、女性にセクハラと感じさせているケースも
なお、男女で「セクハラに感じる」の割合の差が最も大きかったトップ3は以下の通り。
1.性的な画像・動画を見せる(男女差13.8%)
2.相手の身体をじっと見つめる(男女差9.4%)
3.お酒の席で腕を組む、手をつなぐ、身体にふれる(男女差8.1%)
宴席などいわゆる「無礼講の場」や男女で対面する場の流れの中の行動で男性からすればセクハラの自覚がない行動でも、女性にセクハラと認識されているケースが多々あることがわかる。
■もし不同意わいせつ・不同意性交を主張されたら……半数以上が「自分の責任を認めず」
近年、芸能人やタレント、スポーツ選手の事例が度々メディアやSNSに取り上げられる「不同意わいせつ」「不同意性交」を巡る男女トラブル。
20代~50代男女の一般的な感覚を把握する目的で、「もし自分が不同意●●の当事者となったら、どう感じるか」意見調査を行なった。
Q4:もし、あなたが過去に性的な関係を持った相手から、突然「不同意わいせつ」や「不同意性交」を主張され、訴訟や慰謝料請求を行われた場合、どのように対応しますか?
※なお当時の性的同意の有無については、あなたと相手で意見の相違があるものとします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O18-BYKiJzv6】
回答によると、責任がなく無実を主張する人が40%、相手の主張を不当とし反訴や損害賠償請求を行うと答えた人が12.81%。
合計して「自身の責任を認めない人」が52.81%と半数を越えることがわかった。
双方の責任割合を協議する人が38.75%、自分の責任を認めると答えた人が8.44%と、自身の行動責任と捉え、ある程度の責任を認める人は合計47.19%となった。
■男女問わず、半数以上が「自分の責任を認めない」考えを示す
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O14-tWw9RMfB】
男女別で見ると、男性は合計で55.7%の人が、自分の責任を認めないと回答した。
女性の場合、自分の責任を認めない人・認める人 両者が合計50%ずつで、ちょうど半々となった。
あくまで仮定の質問に対する回答である点は差し引いて考える必要があるものの、万一、ある日突然、過去の不同意わいせつ・不同意性交を問われた場合、男性でも女性でも半数以上は「責任を認めない」という意見を持つことがわかった。
■自分の責任を認めない人は30~50代で50%越え、20代のみ36.3%と少数派に
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202503175827-O17-9Iz77kzz】
年代別で見ると、30代~50代はすべての年代で「自分の責任を認めない」回答をする人が50%を越えた。
一方で、20代はこの値が36.3%、「自分の責任を認めない」人は1/3程度の少数派に留まった。63.8%の方はある程度自分の責任を認める回答を行なった。
■まとめ
性的な行為に際した性的同意に関する認識は年代や性別によっても大きく異なり、実際の行動にも差が見られる。特に、中高年層や女性の間では性的同意を明確に取る意識が相対的に低いことが調査結果から明らかとなった。
こうした年代や性別、それぞれの立場ごとの意識のギャップが、誰も望まない形で「不同意性交」「不同意わいせつ」を巡った深刻なトラブルを生む可能性がある。
万一、過去~現在の配偶者・恋人・パートナー等との間で性的なトラブルが発生したり、巻き込まれた場合は、自分だけで解決しようとするのは決して得策ではない。
家庭・家族や社会生活への影響を最小限に抑えるためにも、性的同意を巡るトラブル、不同意性交等罪・不同意わいせつ罪などの問題に巻き込まれた場合は、なるべく速やかな弁護士への相談をおすすめする。
■アンケート調査の詳細について
刑事事件弁護士相談広場のWEBサイトでは、上記以外のデータおよびアンケート結果に基づく分析など、より詳細な内容をレポートにして公開しています。
https://www.keijihiroba.com/arrest/sexual-consent-research.html
【参考】今回実施したアンケート調査の主な設問内容
<本調査>
1. 恋人や配偶者と性的な行為を行う際、相手の同意を取っていますか?
2. 過去に相手の同意が得られず、性的な行為をやめたことはありますか?
3. 以下にあげる項目を他人にやられた場合、あなたはセクハラに感じますか?セクハラに感じるか感じないか、各項目それぞれあなたの感覚に近いものを1つ選択してください。
4. もし、あなたが過去に性的な関係を持った相手から、突然「不同意わいせつ」や「不同意性交」を主張され、訴訟や慰謝料請求を行われた場合、どのように対応しますか?※なお当時の性的同意の有無については、あなたと相手で意見の相違があるものとします。以下よりあなた自身の考えに一番近いものを、直感でお選びください。
■刑事事件弁護士相談広場について
刑事事件弁護士相談広場は、刑事事件への対応に強い弁護士を探す相談者と、全国の優良な弁護士を結ぶ、刑事事件弁護士相談のポータルサイトです。
刑事事件トラブルに巻き込まれてしまった方が自分の状況に適した弁護士選びが行えるよう、各弁護士事務所が持つ特色・得意分野についてマッチングを重視したサイト設計が好評となっています。
また、刑事事件に関する様々な情報や基礎知識もユーザーにお届けします。
■サイト概要
サイト名 :刑事事件弁護士相談広場
サイトURL :https://www.keijihiroba.com/
主なコンテンツ:刑事事件トラブルでお悩みの方向けガイド・コラム・関連情報
■本件に関する問合せ先
株式会社Agoora
担当:刑事事件弁護士相談広場
窓口:https://www.keijihiroba.com/contact
■会社概要
商号 :式会社Agoora
所在地 :東京都杉並区高円寺南4-7-1 藤和シティコープ高円寺南302
設立 :2011年4月
代表者 :代表取締役社長 阿部 智生
企業URL:https://agoora.co.jp/
プレスリリース詳細へ https://kyodonewsprwire.jp/release/202503175827