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「世界で最も素晴らしい場所」 米TIME誌が選定、和歌山県の那智大社・青岸渡寺

米TIME誌の「世界で最も素晴らしい場所2025」の一つに選ばれたことを喜ぶ関係者(17日、和歌山県那智勝浦町役場で)
米TIME誌の「世界で最も素晴らしい場所2025」の一つに選ばれたことを喜ぶ関係者(17日、和歌山県那智勝浦町役場で)
 和歌山県那智勝浦町は17日、同町那智山の世界遺産・熊野那智大社と那智山青岸渡寺が、米「TIME(タイム)」誌が発表した「世界で最も素晴らしい場所2025」の「訪れるべき場所」部門の一つに選ばれたと発表した。オンライン版では、大社の別宮・飛瀧神社のご神体である日本一の直瀑「那智の滝」と青岸渡寺の三重塔が共演する絶景を写真などで紹介している。

 TIMEは1923年創刊。世界最大の英文週刊ニュース誌として知られる。毎年「世界で最も素晴らしい場所」を発表しており、今回は「訪れるべき場所」部門で選んだ世界49カ所のうちの一つに「熊野那智大社と那智山青岸渡寺」を選定した。

 記事では同じ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる吉野や高野山も紹介した上で「中でも最も神秘的なのは那智の滝」「絵のように美しい三重塔」などと高く評価している。オンライン版は今月13日の発信で、誌面版は24日の予定。

 那智勝浦町役場で会見した堀順一郎町長は「那智勝浦観光機構が観光庁の『地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり』にエントリーして選ばれ、いろいろなプロモーションに取り組んできた結果。今後、海外のお客さんがさらに増えるのでは」と期待した。

 同席した青岸渡寺の高木亮英住職は「まさか世界のTIMEに取り上げられるとは。神仏が一体であるという日本の宗教観を象徴しているのが那智大滝と三重塔の景観」、男成洋三宮司は「千年以上信仰を守ってきてくれた先人に感謝し、私たちも信仰や那智山をしっかり守っていきたい」と話した。

 同町以外でも観光関係者から喜びの声が聞かれた。

 長年、熊野へのインバウンド誘致に取り組んでいる田辺市熊野ツーリズムビューローの多田稔子会長は「三重塔と那智大滝が1枚に収まった写真をインバウンドプロモーションによく使ってきた。世界遺産登録20周年を記念する素晴らしい賜りもの」と話していた。

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