和歌山県田辺市中辺路町真砂にある「安珍・清姫伝説」ゆかりの「清姫生誕屋敷跡（真砂一族住居跡）」で、地域住民が植えたカワヅザクラの花が見頃を迎えた。

　屋敷跡は熊野古道のルート沿いにあり、木や雑草が生い茂っていた屋敷跡を１０年ほど前に地域住民が刈り開き、その後、サクラの苗木を植えて大切に育てている。

　カワヅザクラは９本植えられており、１４日現在ほぼ満開。地元のゲストハウスに宿泊したという外国人観光客も花見を楽しんでいた。

　真砂町内会の庄司定男町内会長（６９）は「今年は例年よりかなり咲くのが遅かったが、木が大きくなってきて見応えが出てきた」と目を細めていた。