NHKの連続テレビ小説『ブギウギ』や放送中の大河ドラマ『べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～』に出演するなど、目覚ましい活躍を見せている三浦りょう太（※りょう＝けものへんに寮）が、映画に初主演。『フェイクアウト！』が6月20日に公開されることが決定した。

【画像】三浦りょう太ほかアーティスト写真

　本作は、近年の目覚ましい技術革新により、社会のインフラになりつつあるAIを題材に、同じ時間軸を3つの視点から描く“羅生門スタイル”のクライム・エンターテインメント。

　監督を務めたのは、真木よう子主演の『ベロニカは死ぬことにした』（2005年）で商業映画の監督デビューを果たし、映画作品、テレビ作品、ゲームCG、舞台作品など幅広い分野で活躍する堀江慶。数々の人気ゲームやCGアニメーションに携わる傍ら、インディペンデントで映画制作を行い、国内外の映画祭での受賞歴もある片山直樹が企画・脚本を担当し、構想期間4年を要して完成させたオリジナル映画だ。

　とてつもなく精度の高いAI株価予想プログラムを巡るカネと欲望が、壮絶な騙し合いを引き起こす。知らぬ間に背負わされてしまった借金返済のために、騙し合いの渦に巻き込まれてしまった純朴な青年が行きつく先は…。ストーリーが二転三転し、物語の視点が変わるごとに、今まで見えていた現実が全く違うものであることに気づかされる。

　主演に抜てきされた三浦は、恋人との幸せな未来を求めて、幾重にも重なる思惑の渦中で翻ろうされる純朴な青年・高島誠人を好演。三浦は「今回この作品の主演に選んでいただきとても光栄な気持ちでいっぱいです。別の作品で偶然出会い意気投合した、堀江監督といつか一緒に作品を作っていきたいという話をしていたのですが、それがまさかこのような形で主演という立場でご一緒できたことが夢のような時間でした。楽しいエンタメ作品になっていると思います!!」とコメントを寄せている。

　 物語の重要な鍵を握るキーパーソン・ゆい役で浅川梨奈が出演。過去の因縁を背負うセンシティブな役どころをクールに演じ切った。「深くは言えないのですが、とても不思議な役柄でした。ゴスロリのスタイルで駆け巡りながらビジュアルに似合わない行動をする日々に、一体何をしているのだろう…？と（笑）。とてもミステリアスな世界観なのでぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです」と語っている。

　堀江監督は「初のサスペンスクライム映画に監督として挑戦させていただきました。この映画は完全にネタバレ厳禁です。今までの数多くあるサスペンス映画の歴史の中でも、さらに上をいく二転三転の展開が待ち受けていると思います」と自信をのぞかせている。

■あらすじ

　IT企業の警備員として働く高島誠人は、父親が残した多額の借金を知らぬ間に相続し、返済に追われていた。恋人の清美へのプロポーズを控えた誠人は、「勤め先の機密データを持ち出せば100万円を払う」という知人の桝井からの依頼を受けることに。だが、そのデータが超高精度の＜AI株価予想プログラム＞だと気づくと、報酬の増額を要求する。これに激怒した桝井は誠人の妹･由衣を誘拐し、データとの交換を迫る。誠人は妹を助けるため、指定された場所へ向かうが、そこには桝井の遺体が転がっていた…。

　物語が“誠人がデータを持ち出す前”に遡ると、データを巡り交錯するさまざまな思惑や、誠人を取り巻く人物たちの本性が明らかになっていく…。果たして誠人は、この騙し合いの渦から抜け出せるのか？

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