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保全しながら観光活用を ジオパーク活動の連携強化、県と和歌山大学

南紀熊野ジオパークの活動推進についての連携協定書に署名した和歌山大学の本山貢学長(左)と岸本周平知事=和歌山県庁で
南紀熊野ジオパークの活動推進についての連携協定書に署名した和歌山大学の本山貢学長(左)と岸本周平知事=和歌山県庁で
 和歌山県と和歌山大学は、南紀熊野ジオパークの活動に力を入れようと、新たに連携協定を結んだ。ガイド養成を含めた人材育成や、保全しながら観光資源としての魅力を向上する「持続可能な観光地域づくり」などに連携して取り組む。

 両者は2021年に、ジオパーク活動の研究や教育などで連携協定を結んでいたが、これを強化する。締結式は18日に県庁であり、岸本周平知事と大学の本山貢学長が協定書に署名した。

 本山学長は「ジオパークは和歌山の財産だと強く認識している。もっと多くの学生が入って、学びを深められるようにしたい」と話した。一方で「学生が安く滞在できる拠点が少ない」とし支援を求めた。

 これに岸本知事は「学生や若者向けに、泊まれる施設が南にあってもいいと思う」と回答。紀南への誘客促進に取り組む鉄道会社や空港会社などとの連携や、空き家の活用などを例に挙げ、協定を基に検討する考えを示した。

 さらに、ジオパークや地質について「1400万年前からのストーリーは面白い。ロマンがある。あれがなかったら聖地になっていない。役行者も弘法大師も来ていない。県にとっては最高の売りだ」と強調。今後の在り方が検討されている県立自然博物館(海南市)について「水族館も悪くはないが、和歌山が一番誇るのは地質ではないか。地質学を中心にしたらどうかと思っている」と話した。

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