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特別賞に星空ツアー角田さん 環境省のエコツーリズム大賞、和歌山県みなべ

エコツーリズム大賞の特別賞を受賞した角田夏樹さん(和歌山県みなべ町山内で)
エコツーリズム大賞の特別賞を受賞した角田夏樹さん(和歌山県みなべ町山内で)
 和歌山県みなべ町で星空ツアーをしている「STAR FOREST(スターフォレスト)」代表の角田夏樹さん(38)=みなべ町山内=が、環境省の第20回エコツーリズム大賞の特別賞を受賞した。2005年度から始まった事業で、県内の入賞者は角田さんが初めて。6日に東京・霞が関の環境省で表彰式があった。


 角田さんはみなべ町埴田出身。田辺高校を卒業後、茨城大学理学部で天文学を専攻。卒業して故郷で就職した後、13年から約4年間、ニュージーランドのテカポで星空ガイドをしていた。その経験を生かし、同町山内に事務所を開設し、町内を拠点に星空ツアーを開いて天体や宇宙の魅力を伝えている。また、和歌山大学大学院観光学研究科で「星空観光」について研究もしてきた。

 環境省は特別賞の理由として、星空観察をツアーと環境学習プログラムに仕立てて提供しており、特にウミガメの産卵地として周辺に照明を少なくするなど地域が守ってきた「暗い環境」が星空保護につながっているというストーリーが独特であること。梅産業との連携やふるさと納税の返礼品としてのツアーの提供を通じて、地域振興にも積極的に貢献していること。また全国の星空ツアーの担い手育成にも取り組んでいることを挙げた。

 角田さんは「ニュージーランドからみなべ町に戻ってからずっと、星空を強みに観光振興していきたいという思いを持ってきた。今回、こうして評価していただけてうれしい。受賞を機に、さらに観光振興につなげていきたい」と話した。

 エコツーリズム大賞は、環境省が一般社団法人日本エコツーリズム協会と共催し、エコツーリズムを実践する地域や事業者の優れた取り組みを表彰するもの。本年度は25件の応募があり、大賞に1件、優秀賞2件、特別賞6件、パートナーシップ賞2件を選んだ。

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