キンカンを初出荷 実は小ぶり傾向、串本町樫野
和歌山県串本町樫野で栽培されているキンカンの初出荷が28日にあった。今年は約4トンの収穫が見込まれている。JA紀南串本支所の嶋本勝信さん(48)は「今年は気象の影響で色付きが遅く、実が小ぶり傾向」と話している。本格的な収穫作業は2月からで3月いっぱいまで続く。
海に面した温暖な地で栽培されている樫野のキンカンは、100年以上の歴史があり、町木に指定されている。JA職員らが直径3~4センチの実を秀品、優品などに選別。実はそのまま出荷したり、ジャムやジュースに加工したりし、地元のスーパーなどで販売している。
嶋本さんによると、生産者の高齢化と後継者不足で収穫量は年々減少。生産者は昨年まで9戸(90アール)あったが、今年は5戸(47アール)に減った。栽培に手間がかかることなどから、新たな生産者が参入する気配はないという。「串本のキンカンは糖度が高く、ソフトクリームの原料などとしても人気が高い。現在の生産者は70~80代。近い将来、消滅してしまう可能性が高い」と話した。
この日、樫野にあるJAの加工場に約40キロのキンカンを運び込んだ樫田晃廣さん(87)は「私で4代目で100年以上、キンカンを作っているが、私の代で終わり。年金がなければキンカンだけで生活できない。寂しいけど仕方ない」と話した。
海に面した温暖な地で栽培されている樫野のキンカンは、100年以上の歴史があり、町木に指定されている。JA職員らが直径3~4センチの実を秀品、優品などに選別。実はそのまま出荷したり、ジャムやジュースに加工したりし、地元のスーパーなどで販売している。
嶋本さんによると、生産者の高齢化と後継者不足で収穫量は年々減少。生産者は昨年まで9戸(90アール)あったが、今年は5戸(47アール)に減った。栽培に手間がかかることなどから、新たな生産者が参入する気配はないという。「串本のキンカンは糖度が高く、ソフトクリームの原料などとしても人気が高い。現在の生産者は70~80代。近い将来、消滅してしまう可能性が高い」と話した。
この日、樫野にあるJAの加工場に約40キロのキンカンを運び込んだ樫田晃廣さん(87)は「私で4代目で100年以上、キンカンを作っているが、私の代で終わり。年金がなければキンカンだけで生活できない。寂しいけど仕方ない」と話した。