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長澤まさみ&森山未來「夫婦」取り巻くキャスト発表 『おどる夫婦』松島聡、小野花梨、伊藤蘭ら出演

Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』に出演する(上段左から)長澤まさみ、森山未來、松島聡、皆川猿時(下段左から)小野花梨、内田慈、岩瀬亮、内田紳一郎、伊藤蘭
Bunkamura Production 2025『おどる夫婦』に出演する(上段左から)長澤まさみ、森山未來、松島聡、皆川猿時(下段左から)小野花梨、内田慈、岩瀬亮、内田紳一郎、伊藤蘭
 俳優の長澤まさみと森山未來のW主演で、来年4月10日より東京・THEATER MILANO‐Zaほかにて上演されるBunkamura Production 2025『おどる夫婦』の新たなキャストが発表され、松島聡(timelesz)、小野花梨、皆川猿時、伊藤蘭らの出演が決定した。

【写真】『モテキ』舞台あいさつで長澤まさみら美女に囲まれる森山未來

 作・演出を務めるのは蓬莱竜太氏。長澤と森山が演じる、とある夫婦の約10年間の軌跡を描く。2人がタッグを組み、芝居でしっかり絡むのは2011年にロングランヒットを記録した映画『モテキ』以来、約14年ぶりとなる。今作で長澤は、自分の感情を上手く表現することができない舞台衣裳デザイナーの妻・キヌを、森山は人生の意味を哲学しながら不器用に生きる夫・ヒロヒコを演じる。

 普段は屈託のない青年で時折情緒が乱れるキヌの弟・光也を松島、ヒロヒコに文章を書くバイトを斡旋している編集者・薮原を皆川、才能にあふれ自由奔放なキヌのアシスタント・りくに小野、キヌの母親・朋恵に伊藤が配役された。そして、内田慈、岩瀬亮、内田紳一郎ら実力派俳優陣もそろい、総勢9人で物語を届ける。

 今作は東京のほか、大阪、新潟、長野でも上演される。

■キャストコメント

▼長澤まさみ

蓬莱竜太さんには2020年に一人芝居を演出していただくはずでしたが、感染症禍のため公演中止に。けれど一緒にプレ稽古は数回しており、その中で俳優のペースや得手不得手を見極めつつ、さまざまな提案をしてくださる蓬莱さんは演出家として信頼できる方だと確信しました。
また10代、20代それぞれに映画で共演させていただいた森山未來さんと、30代で初めて舞台をご一緒できることもとてもうれしくて。私にとって未來さんは、遥か先のことを見つめつつ挑戦を続けるアートの先駆者であり、頼もしい先輩のような存在。この舞台でも、たくさんのことを教えていただけるはず、と期待を膨らませています。そんな未來さんと、とても現代的で等身大の女性キヌとして演じる夫婦役、どんな関係性がそこには生まれるのでしょうか……。まだ蓬莱さんの頭の中にしかない物語が届く瞬間を、心待ちにしている「今」です。

▼森山未來

『世界の中心で愛を叫ぶ』と『モテキ』。印象深い映画二作で共演した長澤まさみさんと、今度は舞台でご一緒できることを楽しみにしています。しかしながら、いずれの映画でも長澤さんは象徴的な女性として存在しており、そういった意味では僕は、いまだに長澤さんのことを全然知らないのかもしれません。今回は夫婦役ということで、そもそも映画と舞台ではつくり方も過ごす時間も違いますし、クリエーションに期待が募ります。
蓬莱竜太さんは、劇団モダンスイマーズの男芝居も魅力的ですが、最近の演劇ソロユニット『アンカル』の創作活動にも興味を持っていました。今回はどちらの作り方でいくのか、はたまた両方とも違うのか。まだわからないことも多いですが、演劇では久々の大規模のプロデュース公演。気持ちよく参加させていただくつもりです。

▼松島聡

初めて観た蓬莱竜太さんの舞台は『広島ジャンゴ2022』で、「人間とは何か?」を深く探求されている方だと、劇中の愛憎渦巻く激しいドラマに衝撃を受けながら感じました。また若い俳優の個性を上手く活かしてくださる劇作家・演出家さんという印象もあり、自分もどんなふうに料理していただけるか、とても楽しみにしています。
役については、「母と姉から愛情を注がれ、自立を望みながらしかねている青年」と伺いました。これまで、舞台では現実とはかけ離れた設定や役を演じることが多かったのですが、今回は等身大で現実とも地続きの設定になるのかなと。僕はどんな役でも共通点を探すことから始めるのですが、今回は家族のことや「自立とは何か」など、自分に向き合いながら考えることになりそうです。でも伊藤蘭さんが母で長澤まさみさんが姉という豪華な家庭環境は、しっかり楽しませていただきます(笑)。

▼皆川猿時

長澤まさみさんとは『フリムンシスターズ』で、森山未來さんとは『メタルマクベス』『R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~』でご一緒してます。長澤さんは絶対に弱音を吐かないんです。芯が強い。カッコいいの。僕は油断すると「疲れた」「お腹空いた」「帰りたい」ってすぐ言っちゃう(笑)。ええ、少しは見習わないといけません。森山さんの身体能力、ありゃなんですか、素直にうらやましいです。でも、僕があんなふうに動いたら、すぐケガしちゃうからなぁ、全然見習わなくていいか(笑)。というわけで、お二人と共演できるなら「ぜひ!」と。ええ、ホント楽しみです。
作・演出の蓬莱竜太さんとは、今回初めてご一緒します。何を求められ、どんな演出をされるのか、ええ、まったく予想できません(笑)。いやー、ワクワクしますねぇ。しかも、タイトル通り「夫婦」を巡る物語になるとか。どんな作品になるのか期待しかありません。…うおー!!! ええ、非っ常に興奮しております。よろしくお願いします。

▼小野花梨

16歳で踏ませていただいた初舞台がBunkamuraさん製作の『8月の家族たち』で、ちょうど同じ頃、初めて挑戦した蓬莱竜太さんの出演者オーディションに落ちてもいます(笑)。あれから10年、26歳になった今。観客として拝見するたび「あのせりふを自分でも言ってみたい!」と熱望し続けた蓬莱作品に、やっと出演させていただくことができました!しかも、こんな素晴らしい先輩方ばかりの座組で、製作は初舞台と同じBunkamuraさん。稽古前の今からご褒美をいただいたようで、友人たちにも「絶対に面白い作品になるから」と既に宣伝しています(笑)。
心を深く抉(えぐ)るような言葉とドラマに、ユーモアまでがにじむ蓬莱ワールド。男性が主軸のようでいて、女性のキャラクターがとても深く印象に残るところも大好きです。いただいたチャンスに応えられるよう、全力で食らいついていきたいと思っています!

▼伊藤蘭

蓬莱竜太さんの作品には若い方々が多く参加されているイメージがあり、お声掛けいただけたことをうれしく思っています。初めて拝見した蓬莱作品には世代を超えた人の心の機微が深く刻まれており、観劇後もジワジワと浸食され続けるような“ジワる”感覚を味わいました。いただいたプロットを読み、今作もそんな、観た人の心に長く残る作品になるのではないかと期待を膨らませています。
役柄は長澤まさみさんと松島聡さん姉弟の母・朋恵とのこと。近年、特に演劇でいただくお役はエネルギッシュと言えば聞こえが良いのですが、何故(なぜ)か強烈でエキセントリックな女性が多く、今回もそこに連なるキャラクターになるかどうか…はまだわかりません(笑)。けれど日本の社会、そこに潜む歪(ゆが)みにも迫るドラマになる予感もしているので、蓬莱さんが届けてくださる戯曲を楽しみに待ちたいと思っています。

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