『光る君へ』宮川一朗太、藤原顕光役で完走「あまり気づかれていないんですけど、第一回から出ているんですよね」
大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜 後8:00 NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原顕光を演じた宮川一朗太の声を紹介する。
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――藤原顕光を演じきって
一年、一つの役でやり続けたことってたぶん初めてなんですよね。だから余計に愛着があるというか。「本当に終わっちゃったんだ」っていう寂しさと、あとは「ここまで来たぞ」っていう達成感の両方がありますね。すごく不思議な気持ちです、今。『源氏物語』を書き上げた気分ですよ(笑)。紫式部ってこんな気持ちだったのかなみたいな。でも最後はみんなに祝っていただいてちょっと感激しました。
――『光る君へ』の藤原顕光について
あまり気づかれていないんですけど、第一回から出ているんですよね。あのときで実は、顕光、30代半ばなんですよ。それで最後、最終回が77歳なので、ざっと40年以上内裏の中にいたんですよね。本当に仕事ができない男だったんですけど、同時にそれだけ長く内裏にいられるということは、心底嫌われてはいない。どこかちょっと人たらしみたいなところがあって、世渡り上手的な面もあるのかな。
最後の方は僕の娘も帝に入内させているのに皇子ができなくて、中宮様に先越されちゃって「く~」っていうのと、あとはついに左大臣になったのになぜか道長の息子が僕の上に入ってきて、ナンバーワンのつもりがナンバーワンじゃないのかよっていうあたりでですね。相当ひねくれた晩年だったんじゃないかなと思っています。
それを最後の方の第四十回あたり以降は、ちょっと多めに出してみたんですけどね。それが伝わるといいな。最後のほうが居眠りしちゃっているとか、あれは歳のせいもあるんでしょうけど、たぶんねもうやる気なくなっているんですよ(笑)。「どうしてこんな人生なんだ俺は」っていうね。多分に道長を相当呪って亡くなっていったみたいな史実もありますから、結構気持ちはわかりますね。
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――藤原顕光を演じきって
一年、一つの役でやり続けたことってたぶん初めてなんですよね。だから余計に愛着があるというか。「本当に終わっちゃったんだ」っていう寂しさと、あとは「ここまで来たぞ」っていう達成感の両方がありますね。すごく不思議な気持ちです、今。『源氏物語』を書き上げた気分ですよ(笑)。紫式部ってこんな気持ちだったのかなみたいな。でも最後はみんなに祝っていただいてちょっと感激しました。
――『光る君へ』の藤原顕光について
あまり気づかれていないんですけど、第一回から出ているんですよね。あのときで実は、顕光、30代半ばなんですよ。それで最後、最終回が77歳なので、ざっと40年以上内裏の中にいたんですよね。本当に仕事ができない男だったんですけど、同時にそれだけ長く内裏にいられるということは、心底嫌われてはいない。どこかちょっと人たらしみたいなところがあって、世渡り上手的な面もあるのかな。
最後の方は僕の娘も帝に入内させているのに皇子ができなくて、中宮様に先越されちゃって「く~」っていうのと、あとはついに左大臣になったのになぜか道長の息子が僕の上に入ってきて、ナンバーワンのつもりがナンバーワンじゃないのかよっていうあたりでですね。相当ひねくれた晩年だったんじゃないかなと思っています。
それを最後の方の第四十回あたり以降は、ちょっと多めに出してみたんですけどね。それが伝わるといいな。最後のほうが居眠りしちゃっているとか、あれは歳のせいもあるんでしょうけど、たぶんねもうやる気なくなっているんですよ(笑)。「どうしてこんな人生なんだ俺は」っていうね。多分に道長を相当呪って亡くなっていったみたいな史実もありますから、結構気持ちはわかりますね。
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